あたらしい草花あそび

コラム

まるで天然の折り紙。庭先、道端から生まれるちいさな奇跡を紹介します。

 今の家に住み始めてから10数年。家の敷地の裏に竹林の崖があって、「おもしろそう!」と思いその崖も合わせて購入しました。子どものころは団地に住んでいたので、庭や土のある暮らしに憧れていたからです。
住んでみたら、落ち葉や伸び放題の草木の管理の大変さを初めて知り、怖いもの知らずだったことを痛感。それでも、竹を切りだして流しそうめんをしたり、物干しざおにしたりして工夫したのですが、手に負えず竹を刈って、急こう配の斜面に少しずつ歩ける(登山道のような)階段を自力でつけて、たくさんの草花を植えました。
書籍「あたらしい草花あそび」で紹介している作品には、このわが家の裏の崖(崖としか言いようがない場所なのです)で生まれたものがたくさんあります。
めぐる季節をここで咲く草花たちとの再会で感じたり、なんでもないある日のことを、彼らとの記憶とともにふと思い出したり。
自分の子育てがひと段落したころ、崖にいる私を見ていたからでしょうか?近所の小学生があそびにやってくるようになりました。
崖の上に登ると、住む街が見渡せます。カラスノエンドウが生えている空地も、シラカシの林がある雑木林も。
大学生と高校生になった息子たちは、草花を毎日いじっている私を冷ややかな目で見ていますが(笑)、やっぱり崖があってよかったなと思います。
今日も放課後の時間、ピンポーンとチャイムがなって、「おばちゃーん、あそべるー?」とお友達がやってきました。崖に生えているリュウノヒゲでブレスレットをつくりました。

相澤悦子(あいざわえつこ)
『New草花あそび研究所』所長。ナガミヒナゲシを使った草花あそびをきっかけに、オリジナルの草花あそび作品の創作をはじめる。「簡単で楽しくて完成度が高い」をモットーに、日々あたらしい作品を考案し続けている。現在、Twitterやブログを中心に作品を紹介し、多くの人から注目を集めている。
Twitter:@kusabanaasobi
ブログ:https://ameblo.jp/taiyouinori

 

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