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高齢化で増えているがんは 生活習慣病?!

がんは生活習慣病

84歳、現役医師が伝える健康と病気の話、第2回。
日本人の死亡原因の1位「がん」は、生活習慣病ともいわれています。がんを予防するために重要な生活習慣とは?今月は、がん予防のお話です。

死亡原因の1位は「がん」

 厚生労働省が発表した「平成28年人口動態統計」によれば、日本人の死亡原因の1位は「悪性新生物(がん)」でした。次に心疾患、肺炎と続きます。
 がんは免疫力が落ちる高齢の方ほど罹りやすい病気のため、少子高齢化が進めばがんになる人が増え、がんになる人が増えれば当然がんで死亡する人も増える、というわけです。
 がんの中で多いのは、胃がん、大腸がん(結腸がん・直腸がん)、肺がん、肝がんと続きます。
 男性は胃がん、大腸がん、肺がん、肝がんの順に多く、女性は乳がん、大腸がん、胃がん、子宮がんの順で多くなります。
 年齢による変化をみると、男性では40歳以上で胃、大腸、肝臓などの消化器系のがんになる人が多くなり、70歳以上では前立腺がんと肺がんになる人の割合が高くなります。女性では、40代では乳がん、子宮がん、卵巣がんになる人が多いのですが、高齢になると消化器系のがんと肺がんの割合が増えてきます。

がんを予防するには「禁煙」

 がんの危険因子は、生活習慣の改善で減らすことができます。
 がんを予防するための生活習慣改善でまず重要なことは「禁煙」です。特に、喫煙した人がはき出す副流煙には多くの発がん性物質が含まれていることがわかっています。喫煙習慣のある人は自分自身のためだけではなく、家族や周囲の人を巻き込まないためにも、直ちに禁煙を実行しましょう。
 食生活では塩分を控え、野菜や果物を積極的にとるようにして、バランスの良い食事を心掛けましょう。お酒の飲みすぎは発がんリスクを高めるので、お酒を飲む人は適量を守るようにしましょう。
 運動をする人や、仕事や日常生活でよく体を動かす人は、がんになるリスクが低いことがわかっています。日常生活での活動量を増やすとともに、適度な運動を習慣にしましょう。ただし、激しすぎる運動はがんを誘発する活性酸素を増やしますので、ウオーキングや水泳などの有酸素運動がお勧めめです。

「がん検診」のメリット、デメリット

 がんの早期発見、早期治療には、定期的にがん検診を受けることも重要です。厚生労働省により「受けることで死亡率が低下する」と評価されているのは、「胃」「肺」「大腸」「乳」「子宮頸部(けいぶ)」の5つのがん検診です。
 ただし高齢になると、がん以外の病気や老衰で亡くなる人も増えてきます。検診でがんを見つけて治療を受けても、寿命が延びるとは限りません。治療で心身に大きな負担がかかれば、検診の利益を不利益が上回る可能性もあります。高齢の方の「天寿がん」では、手術をしないという選択肢もあるのです。
 年齢が高くなるほど利益と不利益を天秤にかけてから、がん検診を受けていただきたいと思います。体への負担などを考慮して、がん検診を何歳まで受けるか上限が決まっている国もあります。

 

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