芝田千絵のアートライフ vol.9

コラム

日本各地で梅雨明けを迎え、眩しい太陽の陽射しと共に夏の到来です。夏の風物詩といえば、花火、金魚、朝顔に風鈴など……日本の夏と言ったら何を思い浮かべますか?
西洋の画家たちは浮世絵や日本文化に大きな影響を受けました。四季の中でも、たくさんの和の情緒があふれる日本の夏に魅了されたのではないでしょうか。
壁や床にたくさんのうちわを散らし、見返り美人のような振り返るポーズで、扇子を手に赤い着物を着た妻カミーユを描いたクロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」、葛飾北斎の『富嶽三十六景』に感化され当時建設中だったエッフェル塔を描いたパリ出身の版画家アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」、雑誌の表紙であった花魁像(おいらんぞう)を模写し、背景には竹や睡蓮、蛙を描いたゴッホの「花魁」。この日本ブームはジャポニスムとよばれ、ヨーロッパの絵画やポスター、陶器や建築などに影響を与え評価されました。
芸術を通してみる日本は、見慣れた景色が新鮮に映るかもしれません。夏は日本独特の風情を感じられる、特別な季節です。皆さん、素敵な夏をお過ごしください。

芝田千絵さん 芝田千絵 画家/グラフィックデザイナー
1985年東京生まれ。
2010年東京藝術大学を卒業し、12年同大学大学院修士課程を修了。
直線や曲線、幾何学模様と動物や熱帯魚などの組み合わせから非日常の世界を表現。アクリルガッシュで描き、マットで風合いのある表現が特徴である。
HP: chieshibata.com

 

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