インタビュー

タレント 山田たかおさん

山田たかおさん

輝く人 インタビュー 5月号 Vol.92

どん底の僕を救ってくれたのが『笑点』の座布団運び

人気お笑い番組『笑点』で、35年にわたり「座布団運び山田くん」として愛され続けている山田たかおさん。
子役タレントから50年の芸能生活を振り返っていただきました。

座布団10枚のご褒美がずうとるび結成のきっかけ

『ちびっこのどじまん』が芸能界入りのきっかけとか?

 そうなんです。地元の公会堂で番組が開催されたとき、たまたま出場者に欠員が出て飛び入り参加しました。そこで番組のテーマソング『ちびっこマーチ』を披露すると、小柄な僕のイメージにぴったりだとすごく盛り上がりましてね。まさかのチャンピオンですよ。そこからNHK総合の『歌は友達』という新番組の出演が決まり、劇団ひまわりへの入団が決まり、ドラマ出演が決まり……さらには『笑点』のちびっこ大喜利コーナーのレギュラー出演までこぎつけたわけです。小さいころにテレビで談志師匠の落語を見て以来、僕は落語が大好きだったんです。古本屋で落語の漫画本を買い集め、日々読みふけっていたほどです。学校では「落語をやらせたら一番」と評判で、道徳の授業で披露させられることもしばしば。そうした経験が生かされたのか、ちびっこ大喜利では目標の座布団10枚を達成。そのご褒美として「レコードを出したい」というお願いを聞いてもらったのです。

それが「ずうとるび」誕生へとつながったわけですね。

 はい。当時はジャニーズやフォーリーブスの全盛で、女の子たちのファンがキャーキャー言ってすごかったですよね。だから「いいなぁ、ぼくも歌の世界に行きたいな」と。それを実現させてくれたのが「ずうとるび」でした。そこからは、フォークギターを一生懸命練習しましたし、作詞・作曲、レコードのジャケット作りなど、なんでもやりました。ちなみに「ずうとるび」というグループ名は、「ビートルズ」を逆さに読んだもの。内容はアメリカの「モンキーズ」をイメージしていました。いわゆるカッコいいだけじゃなく、ギャグやコントができるおもしろいアイドルを目指したわけです。それが受け入れられて、レッツゴーヤングのポジションをゲット。そして、あこがれの紅白歌合戦にも出演することができました。
「アイドルになりたい」「紅白に出たい」と、常に強く念じることで、みな実現してきた気がします。

座布団運びは唯一舞台上で動き回れる存在

順風満帆な芸能生活に見えます。辛いことはありましたか?

「ずうとるび」を脱退し、その後、離婚。住む家もお金もなくなって、友人の家を転々とする毎日が2年くらい続きました。僕にとっては、そのときが人生のどん底だったかな。でも、それが分岐点にもなりました。その1つが、不動産投資という新たなビジネスにたどり着いたこと。占いに頼るわけではないのですが、細木数子さんの六占星術を見たときに「不動産がいい」と書かれていて、これはやってみるかと。幸いヒマな時間がたくさんあったので、不動産の勉強に没頭しました。結果、「ずうとるび」時代に買っていた10坪ほどの小さな家は、巡りめぐってマンション2棟に生まれ変わりました。今では不動産コンサルティングの仕事にも携われるようになり、世界が広がりつつあります。

そんな中、『笑点』の座布団運びに抜擢されたのですね。

 先代の松崎真さんが体調を理由に降板し、そのピンチヒッターとして僕が呼ばれました。松崎さんは大柄な方だったので、次は小柄な人でイメチェンしようと、僕に白羽の矢が立ったようですね。まさに、どん底の僕に差し伸べられた救いの手。しかも「ちびっ子大喜利」と同じ舞台ということで、本当にうれしかったですね。皆さんは、ただの座布団運びだと思うでしょう。でも、座布団運びは唯一、舞台上で動き回れる存在なんです。チャップリンのようにパントマイムで笑わせる、僕の新たな舞台にしようと決意しました。五代目圓楽師匠も僕を目立たせようと、いろいろ取り計らってくれたんです。噺家(はなしか)さんが僕をけなし、僕がその人をひっくり返すというような、いわゆる「山田いじり」が生まれたのも、円楽師匠の提案がきっかけです。それがいつしか番組の1つの見せ場になっていきました。あれから35年が経ちますが、この仕事は僕にとって特別な存在です。

読者の皆さんへメッセージをいただけますか。

 僕は今、講演活動も積極的に行っているんですが、そこで皆さんに必ずお話ししていることがあります。それは、元気に楽しく過ごす秘訣「かきくけこ」です。か=感謝・感動・感激する。き=希望を持つ。く=くよくよしない。け=健康維持。こ=行動する、です。もちろん、僕自身も実践していますよ。それと、健康長寿には笑いが欠かせません。「1回笑うと寿命が1日延びる」といわれています。会話をして、テレビを観て、本を読んで、はたまた落語を聞いて……。どんな方法でもいいんです。毎日たくさん笑って過ごしましょう!

山田 たかお (やまだたかお)
1956 年8月23日生まれ。東京都出身。
10 歳で芸能界デビューし人気子役として活躍。1975 年にはアイドルグループ「ずうとるび」でNHK紅白歌合戦出場を果たした。1984年、『笑点』の6代目座布団運び役に就任し現在も継続中。落語家(高座名・鈴々舎鈴丸)や俳優としても活躍し、1987年にはアメリカ映画『太陽の帝国』(スティーヴン・スピルバーグ監督)に出演し話題となった。さらに芸能界とは別に、投資家としての手腕も発揮している。

 

関連記事

  1. 六角精児さん 輝く人111 六角精児さん
  2. 俳優 大地康雄さん
  3. 橋田壽賀子さん 脚本家 橋田壽賀子さん
  4. 女優 浅田美代子さん
  5. 元関脇・琴錦の朝日山親方 元関脇・琴錦の朝日山親方
  6. 女優 高島礼子さん
  7. 俳優 升 毅さん
  8. 輝く人 藤原紀香さん 輝く人107 藤原紀香さん
ゴールデンライフ送付希望の方
ゴールデンライフの配布場所
読者プレゼント応募方法
脳活ドリル応募申込
脳活ドリルWeb版
都内の名処
脳トレダンス動画
ゴールデンライフ広告掲載

ピックアップ記事

  1. エネルギーは創って貯めて 自家消費する時代へ
  2. 都内の名処
  3. 輝く人 宇崎竜童さん
  4. 輝く人 大場久美子さん
PAGE TOP