【最終回】PHOTOスケッチ51

コラム

松本城公園

 新年に長野県松本市へ行ってきた。朝から清々しい良い天気で、北アルプスを背景に望む松本城は、薄雲は出ていたもののまさに「日本晴れ!」と言いたくなるような絶景だった。
江戸時代以前から天守閣と共に現存するお城は、松本城を含め12城ほどしかないそうで、松本城は 1936年に国宝に指定された。
1504年に深志城(ふかしじょう)として築城したのがはじまりで、城主は戦乱の時代に幾度も変わったが、徳川家康の旗本となった小笠原貞慶が旧領を回復し、現在の松本城と改名した。戦の無い時代に入り、三代将軍家光を迎えるために城の右側に増築された三方吹き抜けで開放的な朱色の「月見櫓(つきみやぐら)」は優美で美しく、別名「烏城(からすじょう)」と呼ばれる要塞のような黒と白の姿にも違和感なく溶け込んでいる。
松本城公園には、成人式を迎えて記念写真を撮る家族の姿が多かった。和装がしっくりと馴染む風景に心が和む。わが子の晴れ姿と両親の思い、そして幾多の困難にも耐えてきた歴史の深いお城の姿に、「末永く安泰であって欲しい」と願う。

PHOTOスケッチは今月で最終回になります。
長い間ご愛読いただきまして、ありがとうございました。

木村 弘好さん木村 弘好 きむらひろよし/フォトグラファー
1963(昭和38)年北海道帯広市生まれ。
(株)エーススタジオを経て(有)活写真事務所にて森山活氏に師事。
1994年〜木村写真事務所設立、フリーランスに。
デジタル写真から絵をおこす「photoEny」は、メニュー・パンフレット・会社案内などに使用されている。

 

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