すこやかな在宅介護のためのショートステイ

暮らし

超高齢化が加速する日本では、介護する側の年齢も上がってきており、地域での支え合いが欠かせなくなってきています。
ご本人とご家族のすこやかな生活のために、ぜひショートステイをご利用いただきたいと思います。

「譲り合いの道」と「荷物」で感じるご家族の思い

 私が勤務する「ショートステイ(短期入所生活介護)」の施設は住宅街にあり、入り組んだ道がたくさんあります。必死に道を覚えようとしますが、方向音痴の私はいつも新鮮な感覚になります。
先日、ショートステイのご利用者をご自宅まで送迎する際、運転しているスタッフが「この辺りは、『譲り合いの道』というのですよ」と教えてくれました。
これを聞いて一遍に、この地域にお住まいの方々に親近感が湧き、より一層大切に思うようになりました。他の職員も同じように感じていると思います。
そんな地域の方々の思いを感じるのが、ご家族がショートステイで過ごすために準備してこられた「荷物」です。皆さまきっちりと整理して、かばんに入れて来られます。「母が気に入っている物です。寝る時はこれがあると安心します」と、タオルを多めに入れて来られた娘さま。「夏でも冷房で寒がりますので」と、薄いジャケットを入れて来られたという奥さま。自宅以外に泊まるので、不安にならないよう楽しく快適に過ごしてほしい、というご家族の思いが伝わってきます。その思いを受け止めると、気が引き締まります。
近年は老々介護が増え、介護する側の年齢も上がってきており、地域での支え合いが欠かせなくなってきています。
在宅介護をされている方は、ご本人はもちろんご家族も、リフレッシュや休息のために、もっと気軽にショートステイをご利用いただきたいと思います。
例えば、退院してすぐ自宅で生活するには不安があるとき。介護しているご家族が通院や入院をするとき。施設への入居を検討している際の仮住まいとして。一人住まいで引きこもりがちだから、同じ年代の方と楽しくお話できる機会を増やしたいときなど、さまざまな場面で、もっと気軽にご利用いただきたいと思います。

高橋 裕子(たかはしゆうこ)
(株)東日本福祉経営サービス
ショートステイ ル・レーヴ南浦和 副センター長
 

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