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インフルエンザ対策は口腔ケアから

インフルエンザ対策として、まず思い浮かぶのは手洗いやうがい、マスク、ワクチン接種ですが、あまり知られていないのが、口腔ケアです。
今月は、インフルエンザと口腔ケアの関係についてお伝えします。

口腔ケアでインフルエンザが10分の1に

インフルエンザ発症のメカニズム
  
お口には食べる、話す、呼吸するといった役割がありますが、お口は細菌やウイルスの入り口でもあります。そして、この季節に猛威をふるうのがインフルエンザウイルスです。
 インフルエンザの予防対策としては、手洗いやうがい、ワクチン接種などがありますが、口腔ケアも、インフルエンザ予防に有効なことをご存じでしょうか。
 ある調査では、介護施設で高齢者を対象に、歯科衛生士が口腔ケア(口腔清掃や清掃の指導)を実施したところ、通常の口腔清掃をしていた施設に比べ、予防接種の有無にかかわらずインフルエンザの発症が10分の1に抑えられた、という報告もあるほどです。

歯周病菌の出す酵素が インフルエンザの感染を助長

 お口の中には、約700種類もの細菌が生息しており、これらの細菌は唾液中に酵素を出しています。「プロテアーゼ」や「ノイラミニダーゼ」といった酵素には、口やのどの粘膜を保護しているたんぱく質を破壊する作用があるため、口の中が不衛生で細菌が多い状態が続くと、のどの粘膜が荒れてきます。その結果、さまざまなウイルスがのどの粘膜に取り付きやすくなり、取り付いたインフルエンザウイルスが体内に入り込んでしまうと、インフルエンザを発症してしまうのです。
 特に、歯周病菌が出す酵素は抗ウイルス薬では抑制できないため口腔内を不潔にしておくと、インフルエンザウイルスの感染を助長します。

お口の中は細菌にとって天国

 お口の中の体温は、通常37℃前後に保たれており、唾液によって潤っています。ここに細菌の栄養分となる食べかすなどが常にあると、温度、湿度、栄養の条件が揃っているお口の中は、細菌が繁殖するには最適な環境となります。
 唾液には口腔内を自浄する作用がありますが、特に唾液の分泌が減少し、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ )機能の低下で口腔内が乾燥しているご高齢の方は、お口の中が汚れやすくなっています。また、免疫力も低下してますから、お口の衛生状態が良くないとインフルエンザウイルスに感染しやすく、感染した場合は、重症化する危険性が高くなります。
 口腔内の細菌は、歯の表面だけではなく舌やのどの粘膜にも多く存在しています。インフルエンザ予防には手洗い・うがい・予防接種とともに、適切な口腔ケアを行い、口腔内の細菌数を減少させることも大切です。
 口腔ケアのやり方については、かかりつけの歯科医でも指導してもらえますが、次に正しい口腔ケア方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてやってみてください。

口腔ケアのポイント

76_kenko02-3渡辺 昭子(わたなべあきこ)
医療法人社団高輪会  口腔ケアセンター所属 歯科衛生士
医療法人社団高輪会(いりょうほうじんしゃだんたかなわかい)故深井眞樹(歯学博士)により昭和54年に日本歯科医療教育発祥の地、東京都港区は高輪に第一号の診療所を開院、昭和62年7月に医療法人社団高輪会設立。平成5年訪問部門を立ち上げ、日本で初めて組織的に歯科訪問診療を開始。訪問歯科診療のパイオニアとして、日々変化し続ける歯科医療現場において、最新の技術・知識を持てるよう教育に力を入れ、北海道から九州まで診療所を展開。理事長 相浦洲吉

 

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