健康・お金・生活

独身で無職、親の介護をする人が増えている

独身で無職、親の介護をしながら親の年金だけで生活する人たちが増えています。
こういった人たちが増え続けたとき、今の社会福祉制度は成り立つのでしょうか?

2世代、3世代同居の強み

今回は「介護」というテーマから少し外れて、お客さまの実態から見た世相のお話しをしてみたいと思います。
 私のお客さまの中で2世代、3世代同居をされている方は約3割。そして子ども(といってもほとんどが定年年齢の方)や孫が同居していても、介護を主に行なっている主介護者は配偶者というケースがほとんどで、同居の子どもや孫は、普段は介護に深くかかわっていない様子です。配偶者が元気で介護保険サービスを使いながらそれなりに生活ができているのであれば、こうなるのが自然な流れでしょう。ただし、主介護者が病気になったり、判断に困るような事態になったりしたときは、子どもや孫が同居していれば頼りになります。
状況が変われば、子どもや孫がすぐに主介護者を引き受けることもできるでしょう。

少子化の流れは30年前から

 最近少し気になるのは、主介護者が、同居しているお子さまの場合です。おおむね50代から60代の方々ですが、この場合、男女にかかわらずなぜかほとんどが独身です。尚かつ仕事をされていない方が多いのです。つまり自分の収入はなく、親の年金だけで生活をされているのです。私のお客さまだけの特徴ではないように思います、結婚しない、子どがいない、仕事をしていない、という方が意外に多いのです。これが今の現実です。
 介護のために仕事を辞めざる負えない場合もありますが、60代まで独身ということは子どもがいないということで、今大きな問題になっている少子化の流れは、20年も30年も前から始まっていたことになります。
 私が子どもだった50年前と今とでは、生活環境や結婚、家族に対する考え方や価値観が大きく変わってしまいましたが、結婚しない、家族も持たない、仕事もしないという人がさらに増えれば、地域社会はおろか国自体も破綻するのは自明の理です。この流れをどこかで変えないと、これから先はますます先細りになるしかありません。
 今の年金、介護、医療などの社会福祉制度は、働ける人が仕事をして、結婚して家庭を持つことを前提として成り立っています。できるのに仕事はしない(介護でできない)、結婚もしない、という人を国がたくさん抱えてしまったら、今の制度は成り立ちません。それでなくても大きな問題や矛盾点を抱えている今の社会福祉制度です。この現実と問題を、私たち一人ひとりが考えていく必要があるのではないかと思います。

斎藤豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん
代表取締役 福祉用具専門相談員 
福祉住環境 コーディネーター

 

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