健康・お金・生活

介護予防 身体機能の変化に気を付けて

夫婦2人だけや独居の方が7割以上を占めている現在の高齢者世帯。
支援が必要になっているにもかかわらず、それに気付かないまま過ごしている方が意外と多いようです。

けがをしてから支援の必要性に気付く

 病気やけがなどで症状が一気に進んでしまったときはわかりやすいのですが、認知症や筋力低下で症状が少しずつ進んでいく場合、周囲はもちろん自分自身でさえも状況の認識ができていないことがあります。今までは簡単にできていた日常生活動作が徐々にできなくなり、動くのが億劫になっていたとしても、「年だから仕方がない」とか「こんなものだろう」と思ってしまうと、たとえ生活に支障があっても本人は問題視していないことが多いようです。またこういう方に限って、できないことが多くなってきても周りの人にはなかなか話しません。周囲のお子さまやご兄弟も、たまに会うくらいではよくわかりませんので、階段やわずかな段差の踏みはずしなどで転倒、けがをしてはじめて事態を認識することになるわけです。先日、私が接した方もまさにこのパターンでした。

変化の兆候を見逃さないで

 援助や介護が必要なときのサインは、いろいろとあります。いつもきれいに整理整頓されていた部屋が何となく乱雑になっている、ごみが捨てられずにたまっている、トイレ・風呂・洗面所がきちんと清掃されていないなどの住環境の変化。また、いつも同じ服を着ている、爪や髪が長く伸びているなどの服装や身なりの変化。寝起きや食事の時間、買い物の頻度などの生活習慣の変化などがあります。連休などでお子さまが実家に帰った際は、このような変化がないかどうかを確認すると良いかもしれません。ご本人は全く気付いていなかったり気にしていなかったりもしますので、もし気になることや変化があれば、少し時間を空けてから改めて確認してみるといいかもしれません。
 もし生活する上で困ったことがある場合は、自治体の担当課(高齢介護課、福祉課)または、お近くの地域包括支援センターや居宅介護支援事業所へ相談することをお勧めします。要介護認定を受けて担当のケアマネジャーが付けば、何でも気軽に相談できますし、必要な対応が早くできるようになります。
 支援や介護が必要になっているにもかかわらずそのままで生活していると、転倒や骨折の危険性が高くなります。転倒や骨折をきっかけに寝たきりになったり、認知症の症状が進むことも多いので、特に一人暮らしや老夫婦世帯の方は、自分自身はもちろん周囲の家族も身体機能の変化に注意したいものですね。

斎藤豊男斎藤豊男(さいとうとよお)
HARS(ハーズ)にいがた株式会社
福祉用具専門相談員 福祉住環境コーディネーター

 

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