コラム

今だからこそわかること、できることがある 老いには夢がある【10】

私も後期高齢者の仲間入りをしました。老いることは、辛い、寂しいとよく聴きますが、この年でなければできないことが、たくさんあるように思います。
「老い」は私たちの心の持ちようと行動次第で、優しくも怖くもなります。
何をすればより素晴しい日々を過ごせるか、一緒に考えて、実行していきましょう。

こころの財産を考える

あなたの大切なものは、何でしょうか。
 私は年を重ねるとともに、働き盛りの頃に大切にしてきたものからだんだんと変化してきたように感じます。今では物欲よりも、こころの財産を大切にしようという想いに至りました。
 私は夫婦二人で協力して、長年暮らしてきたことそのものが、これからも大切な宝になると考えています。夫婦で何でも話し合い、散歩し、買い物をし、料理を考え、健康な体を保つ。そういった小さな財産を蓄えて守っていきたい。これからも二人で生き抜くために、こころの財産をいっぱいにして、貧しくも楽しい生活を夢見ています。

何が起きても動じないこころを育てる

この先の人生も、まだまだ色々なことに遭遇することでしょう。何か病にかかるかもしれません。体の動きも不自由を感じることでしょう。 しかしそれらをある程度、受け入れられるこころのゆとりを持ちたいと思っています。とても難しいことかもしれませんが、ゆとりのあるこころを育てるために、日々の出来事にいちいち惑わされて不安になったりせずに、いつ何が起こったとしても、それはそれとして受け入れていくことが必要と思っています。
 それには普段からこころを落ち着かせて、健康を保ち、日々を静かに生きることです。そうすれば、おのずと丈夫なこころができ上がることでしょう。ひいてはそれが、こころの財産へとなっていきます。

命への優しさと感謝を忘れない

「雨にもまけず 風にもまけず 雪にも夏の暑さにもまけぬ……」
 宮澤賢治の詩のように、何に対しても優しく、自分のできる範囲で社会貢献ができたなら、最高に幸せではないでしょうか。
 今生きていることに対して感謝の気持ちを忘れずに、最後には大切な人に「良い人生だったね」と言われたい。そして人生最後の言葉を、「ありがとう」で締めくくりたいと願っています。
 幸せは、一人ひとり違います。あなたが自身の価値観を持って決めるものです。
 私は、家族や友達とささやかで楽しい会話ができたなら、それで十分に幸せだと思っています。「みんなにでくのぼーとよばれ」「ほめられもせず」「くにもされず」そういうものにわたしはなりたい。宮澤賢治の詩のように……。

 

岡島貞雄さん岡島貞雄(おかじまさだお)
シニアライフアドバイザー
ふるさとひょうご創生塾(6期生)
高齢者・認知症・老人施設・こころの問題等々の相談、成年後見制度普及活動に取り組む

 

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