コラム

人情で生かされた私の半生【4】

〝年月は体を老いさせるが前向きに燃えて生きる情熱があれば心は老いない 最後の目を閉じるまで前向きに生きよう〝
古き良き貧しき時代の北国で、感謝の気持ちを胸に懸命に生きた半生を綴ります。
いつの時代も、人は人の温かさのおかげで生きられるのではないでしょうか。

第28章 予定外の会社訪問と手厚い歓迎

インターネットや電子書籍などが身近になった今の時代と比べて、当時は誰もがよく本を読んだ時代でした。その頃、出版取次会社のトーハンと取引のある書店が集って勉強する「トーハン会」の女性部会を作った私は、皆と力を合わせて努力と工夫を重ね、雑誌の売り上げを伸ばしていきました。
売り上げの伸びた出版社からは、東京で評判の美味しいお店や、日本一のフランス料理人の働く紀伊半島は南端の街にあるホテル、そして京都の素晴らしい料理屋さんなどに招待していただき、夢のようで幸せいっぱいの女性部でした。

そんな折、小学館さんが私たち女性部を招待してくださることがあり、東京に一泊し、翌日の午前中にトーハン本社へ行って社内を見学させていただきました。トーハンの社長や役員さんたちが集まり、おやつを食べながらにぎやかにおしゃべりしていたところへ突然、係長さんが「11時ころにリビングマガジン社がバスで迎えに来るそうです。ぜひ一緒に行ってください」と言われてびっくり。リビングマガジン社は直販(※)会社であり、私は「直販系が大嫌いなの知ってるでしょ」と断ったのですが、トーハンの誰もが「あの会社は将来性があるから、ぜひ行くように」と言いました。「先方には、後ほど小学館に行く旨も伝えてあるから、間に合うように送ってくれます」とまで言われて、しぶしぶ迎えのバスに乗り込みました。ところが行ってみるとさらにびっくり!新宿で評判のホテルの1階から3階、いや、もっと上までかな……を、そのリビングマガジン社が占めていました。そしてこの会社が、フジテレビの子会社であることを知ったのでした。

 私が大嫌いな直販系の会社だなんてことは吹っ飛んでしまうほどの歓迎ぶり。撮影中の料理教室で作った数々の料理を「どうぞお好きなのを食べてください」と言われ、女性部は皆ニコニコ。他にもいろいろと見せていただきながら、3階の広い会議室に入りました。ここまでずっと案内してくれたのが、フジテレビで人気のアナウンサーでした。テレビの仕事より本が好きとのことで、リビングマガジン社に入ったとか。

※通常の流通システムを介さずに、直接消費者に対して送付するという形式で販売すること

次号に続きます。

下斗米 ミチさん下斗米(しもとまい) ミチ
1923年9月24日 北朝鮮 新義州に生まれる
1971年4月(株)福村書店代表取締役就任
現在に至る
北見市法人会理事、北見市法人会女性部顧問、北海道中小企業家同友会オホーツク支部相談役、北見市社会福祉協議会評議員、オホーツク地域自治研究所副理事長、ふるさと銀河線再生ネットワーク代表 オホーツク ローカル情報誌『HARU』編集長
著書:北の町に本を届けつづけた女社長のふんばり人生『母さんの風呂敷包み』(扶桑社)

 

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