女優・岸惠子が語る「今を生きる」

インタビュー

8月に90歳を迎える岸惠子さんを取材。変わらぬ美しさとバイタリティ。8月開催のトークショーに意欲を燃やします。

岸惠子(きしけいこ)
1932年生まれ。神奈川県横浜市出身。
1951年に映画「我が家は楽し」でデビューし、「君の名は」の大ヒットで一躍トップ女優に。1957年にフランス人映画監督のイヴ・シアンピと結婚し、パリに移住。日本とフランスを往復しながら女優業を続け、エッセイスト・小説家・ジャーナリストとしても活躍。
2004年に旭日小綬章、
2011年にフランス共和国政府より芸術文化勲章コマンドゥールを受章。

――スペシャルトークショー「今を生きる」が開催されますね?

3年ぶり!コロナ禍で2回もキャンセルになってしまい。その間に時代は変わってしまいました。コロナがあり、戦争もあり……。私が生きた時代はすぐそこなのに、昔という過去になってしまいました。ヨーロッパで長く過ごす中で感じたのは、日本人は幸せで、親切であると同時に、外の世界を見ず、行動に出ないということ。私にとって最後の舞台になると思うので、色んなことを話したいです。そして私のギャラは、ウクライナの難民の方に寄付したいです。さっき横浜から出てきて、表参道を歩いてうれしくなったの。コロナ禍で今年の2月9日から一歩も外に出なかったから。やっぱり賑わいっていいなって。

――90代をどのように生きようと考えていますか?

私ね、運転免許証を返納したの。人間の能力は衰えるものだし、それは仕方のないことでしょ。主治医の先生から「あなたは100歳まで生きる」と言われたけど、ただ寝たい時に寝て、お昼過ぎに起きて、夜中の3時まで原稿を書いているだけ。終活も健康法も一切していない。あと本を2冊書き終えたら、さっさと死にたいの(笑)。死は子どものころから身近にあって、それはいまも同じ。昨日があるからいまがあり、明日があるからいまを一生懸命生きるだけだと思います。


 

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