木村重男先生の上手な老い方手帖

旅・生き方

人は生きてきたとおりに齢をとる。「いい年のとり方をしましたね」と言われるように。
良いも悪いも受け取めて、一日一日を大切に生きる、木村重男先生の珠玉のコラム。

㉔資産寿命を延ばす方法

人生100年時代、資産寿命を延ばすためには、お金を色分けすること、色分けしたお金に合った運用先を選ぶことが大事です。
お金の色分けについては、「使う時期」と「使う目的」によって4つに分けます。
備えるお金
生活に必要な当座のお金で、何かあった場合に必要なお金。
守るお金
将来使う予定のあるお金で、必要なときに準備できていなければならないお金。
残すお金
当面使う予定のないお金で、大切な家族の将来のために残したいお金。
増やすお金
使い道の決まっていないお金。
お金の色分けができたら、いよいよ運用先を検討します。

備えるお金は、元金の変動が少なく、いつでも引き出せる預貯金が良いでしょう。また、不測の事態に備える資金として、医療保険や介護保険に加入しておくのも良いことです。
守るお金の中には、使う時期や目的が異なるお金が含まれます。
残すお金は、最近では生命保険よりも手続きが簡単で、残す人を指定できるだけでなく、増やしながら残せる金融商品も登場しているので検討すると良いでしょう。
増やすお金は、使う時期も使い道も決まっていない余裕資金です。定期的に引き出して、公的年金の補填(ほてん)としたり、ある程度のリスクをとって積極的に運用してみるのも良いでしょう。運用効果が得られれば、生活にゆとりが生まれるからありがたいものです。
日本人の場合、①備えるお金と②守るお金は銀行の普通預金や定期預金、③残すお金は生命保険で準備するケースが多いようです。しかし、人生に必要な資金を銀行預金と保険だけで賄まかなえる時代は終わりました。
例えば、退職金と貯蓄で合わせて3500万円の老後資金を確保した人が、65歳から毎月13万円ずつ取り崩していったら、どうなるでしょうか。運用利回りをゼロで計算すると、約22年後の87歳でお金は底をついてしまうことになります。それ以降の生活は公的年金だけになり不安でしょう。これを年平均2%の利回りで運用すると、お金の寿命は94歳まで延びます。ぐっと安心感が増すのではないでしょうか。超低金利の時代、④増やすお金だけでなく、③残すお金にも、しっかり働いてもらって、少しでも豊かな生活をしたいものです。

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