木村重男先生の上手な老い方手帖

旅・生き方

人は生きてきたとおりに齢(とし)をとる。「いい年のとり方をしましたね」と言われるように。
良いも悪いも受け取めて、一日一日を大切に生きる、木村重男先生の珠玉のコラム。

㉑人生100年時代に備えて

日本人の寿命は急激に伸びていることは、だれでもよく知っています。厚生労働省の簡易生命表によると、1970年の平均寿命は男性が69・31歳、女性が74・66歳でした。
しかし、2020年にはそれぞれ81・64歳、87・74歳まで延びています。約50年で人生が12年ほど長くなったことになるわけです。喜ばしいですが、セカンドライフの期間が延びれば、その分、生活費の確保が必要になってきます。平均寿命は今後も伸びていくことが予測されていますから、豊かなセカンドライフを過ごすためには、人生100年を前提にしたマネープランが不可欠になります。
セカンドライフにおいては、公的年金が生活費の大きな支えになります。しかし、少子高齢化で年金財政が厳しくなっているのが現実です。日本の公的年金は現役世代が受給者を支える仕組みになっており、1965年には65歳以上の年金受給者一人を、20~64歳の世代9.1人で支えていました。当時は、いわば胴上げのような形で、支える現役世代一人の負担はそれほど重くありませんでした。
ところが、これが2012年になると、65歳以上の一人を2.4人で支える騎馬戦型となり、2050年には1.2人で支える肩車型になることが予測されています。
少しでも現役世代の負担を軽減するためには、受給開始年齢のさらなる引き上げが必要になるかもしれません。そう考えると、公的年金だけで老後資金を賄うのはますます難しくなってきます。当然、自助努力と資産運用によって、必要な金額を準備することが重要になってきます。
かつての日本では節約して貯蓄していくだけでも、老後の生活には困ることはありませんでした。ところが現在、歴史的な低金利が続いており、元本保証で資金を増やすことは難しくなっています。
そこで重要になってくるのは、定期的な収入がある現役時代では積立しながら資産運用を実践することで資産形成を行い、セカンドライフでは、必要資金を取り崩しながら資産運用を継続し、自身の資産寿命を少しでも引き延ばすことに頭を使うことです。ぜひ、いますぐに考えて実践していきましょう。

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