輝く人137 小林幸子さん

インタビュー

新しいことにどんどん挑戦!面白いと思ったらとことんやります
圧倒的な歌唱力でファンを魅了。気さくな人柄で女優、タレントとしても活躍する歌手・小林幸子さん。
わずか10歳でのデビュー当時から、芸能生活57年目となるいまも輝き続ける、その秘密に迫ります。

歌手人生の始まりはたった1枚の応募ハガキ

わずか10 歳での歌手デビュー。そのきっかけは?

9歳のとき、TBS『歌まね読本』という番組に出てグランプリをとったのが始まりです。ただし、この番組に出たのは私の意思ではなく、父の意思でした。「東京見物に行くぞ!」といわれて大喜び
したのも束の間、連れて行かれたのは東京タワーではなくオーディション会場だったんです。振り返ってみると父が勝手に出した、たった1枚のハガキで私の人生が決まったようなものですね。

お父様は小林さんの才能を見出していたのですね。

両親が言うには、私は3歳のころからよく歌っていたそうです。しかも父が歌う浪曲をオウム返しでほぼ完コピしていたので、「この子は天才だ!」って思ったみたいですよ。父自身、若いころに歌手になりたいという夢があったらしく、私はその意思を受け継いで生まれてきたと喜んでいました。そんな父の影響で、家では浪曲や演歌がいつも流れていましたね。また、窓を開けると隣のお寺からは歌のようなお経が聞こえ、3軒先の映画館の前を通れば、作品の主題歌や挿入歌が漏れ聞こえてくる……。そんな環境で育ってきた私にとって、歌うのはごく自然なことだったのかもしれません。

人前で歌うことに抵抗はなかったのですか?

ご覧のとおり、子どものころから明るい性格だったので、人前で歌うことなんかへっちゃらでした。家族の前はもちろん、学校の友達や先生の前でも、クレイジーキャッツのヒット曲や民謡、コミックソングなど、リクエストに応えてなんでも歌っていましたね。実家の2階で町内の会合や飲み会があると、必ず父に呼ばれて「幸子、歌え!」と催促されたものです。地域の「のど自慢大会」に出れば、小さな子どもが上手に歌っているといって盛り上がり。毎回何かしらの賞を受賞。その賞品として洗剤などをもらって帰ると、母がとても喜んでくれました。とにかく私が歌うとみんなが楽しんで喜んでくれる。それが子ども心にうれしかったのを覚えています。

最近はYouTuberの活動に夢中

いつまでも若々しい小林さん。健康とキレイの秘訣は?

くよくよと悩まないこと、それが一番じゃないですか。例えば年を取ってくると、老化に対していろいろ考えちゃうじゃないですか。それを「経年劣化」と言ってしまうとマイナスのイメージになるので、私は「経年変化」だと思うようにしています。体力も見た目も年とともに変わっていくのは当たり前なので、その変化を楽しむようにしているんです。そして、ストレス発散には歌うこと。私の場合、歌が仕事なのでそれ自体がストレスの元になることもありますが、ステージに立って歌えば案外発散できてしまうんです。だから、みなさんもストレスを感じたら、お風呂で鼻歌を歌ったり、音楽番組を見て一緒に歌ったりしてみてください。「歌うことは健康に良い」というお医者さんの言葉もあるのでおすすめですよ。あとは毎日のストレッチと、姿勢良く過ごすこと。姿勢が歪むといい声が出ないので歌手としては当然のことなんですが、姿勢を良くすると内臓機能も正常に働くので健康にもつながっていると思います。ちなみに良い姿勢で「ハッハッハッハッ……」と声を出し、短く、勢いよく息を吐くのがおすすめ。つらい腹筋をやるよりも簡単にお腹周りのトレーニングができます。

最近夢中になっていることはありますか?

YouTuberとしての活動にハマっていますね。私、面白いと思ったらとことんやるタイプなので、スタッフと一緒にアイデアを出し合いながら、新しいことにもどんどん挑戦しています。例えば、動画内でボーカロイド(※)が歌った曲をカバーしているのもその1つ。ボーカロイドは機械が歌っているのでアレンジが自由自在。なかには、とんでもない音域やメロディの曲がたくさん生まれているんですよ。でも「そんなものに負けないぞ」と機械に嫉妬心を燃やして頑張っています。ちなみに、チャンネル名は「ユーチューババァ(YouTuBBA!!)」。ほかにも、年代やジャンルを問わ
ず歌いたいものを歌っているので、ぜひご覧ください!

読者にメッセージをお願いします。

人生の後半は、楽しいと感じることを素直に楽しみたいですよね。たとえばオシャレ。79歳で亡くなった私の母は、バッグや指輪をプレゼントしたり、お化粧やマニキュアできれいにしてあげたりすると、とても喜んでくれました。オシャレ心って、いつまでも変わらないんですよね。だから、おばあさんがまっ赤なマニキュアを塗るのも大賛成。他人様に迷惑をかけることじゃなければ、いいじゃないですか。興味が湧いたら躊躇(ちゅうちょ)せず、まず行動してください。

※機械によって合成された音声のこと。「初音ミク」というキャラクターが歌っているボーカロイドが有名。

小林幸子(こばやしさちこ)
1953年12月5日生まれ。新潟県出身。1964年『ウソツキ鴎(かもめ)』でデビュー。79年には『おもいで酒』が200万枚を超える大ヒットとなり、全日本有線放送大賞・グランプリ、第21回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』初出場も果たした。以降、『とまり木』『もしかしてPartII』などのヒット曲に恵まれ、歌手だけでなく、舞台やテレビドラマ、声優、バラエティなどの幅広い分野で活躍。現在は、『小林幸子はYouTuBBA!!』を開設し、YouTuberとしても活動中。

 

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