芝田千絵のアートライフ vol.23

コラム

 もうすぐ立春を迎え、暦の上では春。新春がスタートします。今年の干支は寅。寅は始まりを表す縁起のいい動物とされ、美しい毛皮の模様から前身は夜空に輝く星と考えられていました。今回は、縁起の良い動物の和柄からアートに触れてみましょう。 
万葉集などで詠まれている千鳥が水辺を飛ぶ姿には「共に荒波を乗り越える」という意味があり、千鳥と波を組み合わせた「波千鳥」文様は、勝運祈願や家内安全に良いとされてきました。
昔から鹿は、神の使いといわれており、「鹿の子」文様は、鹿の背中の白い斑点に似ていることからそう呼ばれています。真田幸村の兜の鹿の角は特徴的です。
鶴は千年といわれるように、豊かな生命力と長寿の象徴として古くから用いられてきた「鶴」文様には、松や亀、雲などの組み合わせがあり、「折り鶴」「千羽鶴」「飛鶴」「雲鶴」など様々なものがあります。
十二支をはじめ多くの動物が古来より文様化されてきたのは、その姿の愛らしさだけでなく、願いを叶えたい人々の心の現れなのかもしれません。自然やアートから福を取り入れて、良き春をお迎えください。

芝田千絵さん 芝田 千絵 画家/グラフィックデザイナー
1985年東京生まれ。
2010年東京藝術大学を卒業し、12年同大学大学院修士課程を修了。
直線や曲線、幾何学模様と動物や熱帯魚などの組み合わせから非日常の世界を表現。アクリルガッシュで描き、風合いのある表現が特徴である。
HP: chieshibata.com

 

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