ポイントを貯めてお得にゼロから始める「ポイ活」

暮らし

市場規模が2兆円超え!?ポイントサービスが活況

商品の購入や来店回数といった、一定の条件に応じて付与される「ポイント」。かつては個人商店などで「おまけ」程度に利用されていたものが、いまや多くの企業がポイントサービスを導入し、市場規模は2兆円を超えるそうです。
そんななか生まれた言葉が「ポイ活」。ポイントを貯めたり使ったりして、毎日の暮らしをお得にする活動のことを指します。「節約の達人」としてテレビ番組にも多数出演する川崎さちえさんは、昨年1年間で15万円相当のポイントを貯めたと言います。「ポイ活」に興味はあっても、「やり方がわからない」「面倒はいや」という読者は多いでしょう。そこで今月は、初心者でも始められる「ポイ活」の基本について、川崎さんにお話を伺いました。節約につながるだけでなく、暮らしを楽しく豊かにする豆知識をご紹介します。

●お話を伺った方
川崎さちえさん
ネットオークション歴17年の「節約の達人」として活躍。NHK「あさイチ」などの情報番組に多数出演し、生活総合情報サイト「AllAbout」のガイドも務める。著書に「できるf i t 節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術」(インプレス)など。

「節約の達人」が指南する
「ポイ活」の始め方 その1

いまや財産の一部として認められ、資産運用も可能な「ポイント」。
まずはその種類と利用方法、メリットとデメリットを知りましょう。

ポイントの種類について

一概に「ポイント」と言っても多種多様。大きく分けると「オリジナルポイント」(小売店独自のポイント)と「共通ポイント」(表参考)の2種類があります。大切なのは、ポイントの種類を知り、自身の生活に合うものを利用することだと川崎さんは言います。
「ポイントは、お金と同様に使える価値あるものと言えます。ポイ活を面倒だと思ったり難しく考えたりしがちですが、普段の生活スタイルを変えずに支払い方法を変えるだけでポイントはどんどん貯まります。これを利用しない手はありません」
そのためにまず始めることは、全国で使える共通ポイントを、自身がもっとも利用頻度が高いもの1つ程度に絞ることだそうです。「複数のポイントカードを持っていたら、ポイントが分散してしまいなかなか貯まりません。自身がよく利用するコンビニやスーパーマーケットなどで利用できる共通ポイントを選びましょう」
さらに、よく利用するお店のオリジナルポイントも併用すると良いと川崎さんは言います。「小売店のみで使えるポイントは、地域密着型なので個性があります。還元率アップデーや、商品によって高いポイントがもらえるキャンペーンを行っているところも。私が利用するドラッグストアでは、500ポイント貯まるごとに500円分の買い物券を発行します。さらに500円の買い物券を3枚集めると、2000円分の買い物券に変えてくれるのでお得です」

メリットと落とし穴

ポイ活のメリットは、なんと言っても貯めたポイントでお得に買い物ができることです。一方で、こんな落とし穴も…。「ポイントを貯めるために余計な買い物をしたり、ポイントを貯めることが目的になったりする人がいます。ポイ活の目的はポイントを貯めることではなく使うことです。ポイントを貯めて何に使うか、目標を定めると良いでしょう。」

主な共通ポイント一覧

ポイント名
(運営会社)
ポイントカード会員数特徴
(還元率・利用できる店)
楽天ポイント(楽天)2,000万人以上100円~200円で1ポイント
楽天が運営するインターネットショッピングや旅行サイトなどのグループサービスに加え、一部のコンビニ・ファミリーレストラン・ドラッグストア・ファストフード店・家電量販店などでも利用可能。ポイントでの運用や投資も可能。
Tポイント(Tポイント・ジャパン)
※カルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社
7,000万人以上100円~200円で1ポイント
カルチュア・コンビニエンス・クラブが展開するTSUTAYAや蔦屋書店のほか、一部のコンビニ・ファミリーレストラン・ドラッグストア・スーパーマーケット、そしてYahoo!ショッピングでも利用可能。ポイントでの一部税金の支払いも可。
dポイント
(NTTドコモ)
8,000万人以上100円~200円で1ポイント
一部のコンビニ・ファストフード店・百貨店・ドラッグストア・スーパーマーケットなどで利用可能。ドコモユーザーに限り、ポイントを通信料金の支払いに利用できるのが特徴。
Pontaポイント(ロイヤリティマーケティング)1億人以上100円(税抜)で1ポイント
一部のコンビニ・ファミリーレストラン・スーパーマーケット・レンタルビデオショップ・紳士服店・家電量販店などで利用可能。「じゃらん」や「ホットペッパービューティー」などのリクルート系サービスでも利用可。

「節約の達人」が指南する
「ポイ活」の始め方 その2

ポイ活を始めてみることで、暮らし方にも変化が生まれるそうです。
生活の楽しみも生まれるというポイ活の可能性を教えてもらいました。

ポイントを貯めるコツ

コロナ禍の影響などもあり、川崎さんの周囲ではキャッシュレス決済を始めた人や、「マイナポイント」をキッカケに(※1)ポイ活を始める人が増えているそうです。「カードを作る手続きが面倒!クレジットカードや○○Pay(※2)などのキャッシュレス決済に抵抗がある!といった人は多いのですが、それでも皆、お得になることや生活が豊かになることは実行したいと思っています。年齢は関係ありません。ただ、やり方がわからないだけなのです。身近なポイントからまずは始めてみてください。必ずポイ活にハマります」
川崎さんの70代のお母さまも、買い物は常にクレジットカードを使用しているそうです。「キャッシュレス決済は、実はポイ活には欠かせません。共通ポイントと連動することでより高い還元率でポイントを得られたり、ポイントの二重取りができたりします。当たり前ですが、現金払いのみでは1ポイントも付きません」
ポイントカードで財布がいっぱいになってしまうことも、ポイ活をためらう理由の1つです。もしもスマホを持っているなら、ポイントアプリを活用することを川崎さんは勧めます。「アプリでまとめればカードを探す手間がなくなります。なにより、所有ポイント数やポイントの有効期限が、アプリだと一目でわかります。ポイ活に慣れてきたらぜひ、キャッシュレス決済やスマホを活用してみてください」

マイナスではなくプラスに

昨年、楽天ポイントだけで15万円相当分を貯めたという川崎さん。貯めたポイントを何に使っているのかを聞いてみました。
「基本的には買い物で利用します。節約して浮いた分は、普段は買えない贅沢品を買います。先日はシャインマスカットをポイントで購入しました。現金だと気が引けるけどポイントだと気楽にプチ贅沢ができます。もらったポイントだから罪悪感もありません」
ほかに、旅行サイトでポイントが使えたり、マイルに変えられたりする共通ポイントなら、ポイントで旅行に行くことができ、ポイ活の楽しみにつながると言います。
「節約は消費を切り詰める苦しい(マイナスの)イメージですが、ポイ活はいつもと変わらない消費でポイントを貯めるプラスのイメージです。続けることで確実にポイントが貯まり、暮らしに潤いを与えてくれるので、ぜひ始めてみてください」

※1 2021年4月末までにマイナンバーカードでマイナポイントの利用手続きをした人を対象に、選択したキャッシュレス決済サービスでの買い物に使えるポイント(上限5000円分)を国が付与する消費活性化策。2021年12月2日現在、国はこの政策の第2段を実施予定で調整中。
※2 「Pay Pay(ペイペイ)」や「LINE Pay(ラインペイ)」といった、スマートフォンなどでキャッシュレス決済が行える電子決済サービスのこと。

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