短期間だけ施設に入所ができる在宅介護で利用したいショートステイとは?

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介護サービスの積極活用を!

 私事ですが、近くに住む祖父は要介護認定を受けて5年以上が経ちます。夫婦二人暮らしでいわゆる老老介護、介護サービスは利用せずに、世話好きの祖母が祖父の介護をしていました。私も当時、週に何度かは様子を見に行っていましたが、妊娠中で顔を出せない日が続いたこともあり、祖母は一人で介護に行き詰まっていたのかもしれません。気付いたときには、祖父の介護を放棄してしまっていたのです。祖父は緊急で「ショートステイ」を利用しながら、施設入所を待つことになりました。そしていまは、施設で穏やかに過ごしています。
「まだ大丈夫」「家族だから私が面倒をみないと」という祖母の責任感の強い言葉に、もっと早く「介護サービスに頼って息抜きをしながらやっていこう」と言ってあげられていれば……と、いまでも悔やまれます。
家族だけでの介護は24時間365日休む間もありません。介護は子育てと違って先の見通しが立ちづらいものです。だからこそ、無理をして頑張りすぎてしまわないよう、周りの人や介護サービスを頼りにしたいものです。
祖父が利用した「ショートステイ」は、介護認定を受けて在宅生活をされている方が、最短1泊から原則最大30日間連続で宿泊し(※)、日常生活支援などを受けることができる介護サービスです。

※ご利用の理由によっては(施設の入所待ち等)、ご利用できる期間に一部例外があります。

ショートステイの種類

 介護保険制度のショートステイには大きく分けて2種類があります。日常生活の介護全般を支援する「短期入所生活介護」と、医療的な管理も必要な方を支援する「短期入所療養介護」です。さらに、それぞれ「単独型/併設型」「従来型/ユニット型」「個室/多床室」などに分かれており、タイプにより利用料金が異なります。
私どもの「ショートステイ松明」は、「単独型/ユニット型個室/短期入所生活介護」でのサービスを提供しております。各部屋がテレビ付完全個室のため、共用フロアでほかの方と手作業やお茶をしたり、お部屋で一人でのんびりされたりと、ご自身のペースでお過ごしいただけます。

どんな時に利用できるの?

 例えば、介護をされている方が、
●冠婚葬祭や旅行、出張、入院などで留守になるとき
●体調を崩して休みたいとき
●仕事が忙しいとき
●介護をひと休みしてリフレッシュしたいとき(就労の有無は問いません)
また、介護を受けている方が、
●退院は決まったけれど、すぐに自宅生活へ戻るのが不安なとき
●自宅での介護が難しく、施設への入居待ちのとき
●話し相手など、他者との交流を図りたいとき
●仲良しの方が泊まっていらっしゃって修学旅行気分を味わいたいとき?! など、さまざまな理由でご利用いただくことができます。
利用期間は、この期間だけ利用したいという「スポット利用」、毎週○曜日や毎月○日という「定期利用」などが可能です。
「ショートステイ松明」がある新潟県は雪深い米どころのため、田植えや稲刈りでご家族が忙しくなる農繁期や、雪で移動が困難になる冬季間、夏の暑さも厳しいここ数年は熱中症対策でご利用の方もいらっしゃいました。

どうすれば利用できるの?

 要介護認定を受けていることが前提です。まだ申請をしたことがない方は、役所の高齢福祉担当課で要介護認定の申請を行ってください。既に要介護認定を受けていらっしゃる方は、担当のケアマネジャーへ「ショートステイを利用したい」とお伝えください。ケアマネジャーが、ご本人に合いそうな施設をピックアップして提案し、ご希望とマッチすれば空き状況の確認、契約の日取りまで手配してくれます。もちろん、ご希望の施設があればそこを伝えても全く問題ありません。コロナ禍の現在、ほとんどの施設では見学をご遠慮いただいていますが、通常であれば見学も大歓迎です。
ご家族に介護が必要になったとき、在宅で介護を続けていくのか、それとも施設入所を選ぶのか。決めるのはとても難しいことです。そうした迷いのなかで介護のサポートをさせていただくのが、私たち介護サービスに携わる職員です。
ぜひショートステイを活用して、施設入所後をイメージしたり、それぞれが離れて過ごすことでリフレッシュしたりと、色々な場面でお役に立てればと思います。

平山愛美(ひらやまなるみ)
㈱東日本福祉経営サービス
ショートステイ松明 生活相談員

 

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