芝田千絵のアートライフ vol.22

コラム

 秋分を過ぎると段々と昼よりも夜の時間が長く感じられるようになり、文字どおり「秋の夜長」となります。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
空気が澄み始める秋は、夜空を眺めるのに最高の季節かもしれません。ファン・ゴッホが、南フランス・アルルで輝く星空の下賑わう夜のカフェを描いた「夜のカフェテラス」。アルルでゴッホが借りていた黄色い家からほど近いローヌ川岸から見える夜景を描いた「ローヌ川の星月夜」。修道院で精神疾患の療養中に描いた、渦巻く星空に三日月と大きな糸杉のゴッホ代表作「星月夜」。ゴッホの作品は「ひまわり」のように明るく鮮やかな色彩が特徴ですが、これらの作品から夜空に魅了されていたことがわかります。ゴッホにとって夜の光を捉えることは挑戦であり、星空を眺めることは病気と向き合う日常からの解放だったのかもしれません。
夜空には心を癒すリラックス効果があります。おこもり時間が続く生活ですが、一日の終わりに空気の澄んだ夜空を見上げてはいかがでしょうか。少しずつ冬へと移り変わる秋の夜長をぜひお楽しみください。

芝田千絵さん 芝田 千絵 画家/グラフィックデザイナー
1985年東京生まれ。
2010年東京藝術大学を卒業し、12年同大学大学院修士課程を修了。
直線や曲線、幾何学模様と動物や熱帯魚などの組み合わせから非日常の世界を表現。アクリルガッシュで描き、風合いのある表現が特徴である。
HP: chieshibata.com

 

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