木村重男先生の上手な老い方手帖「健康長寿の秘訣」

旅・生き方

人は生きてきたとおりに齢(とし)をとる。「いい年のとり方をしましたね」と言われるように。
良いも悪いも受け取めて、一日一日を大切に生きる、木村重男先生の珠玉のコラム。

⑯健康長寿の秘訣

 人には、誰でも老後があります。高齢期を迎えると、若いときのようにいかないことや、これまで考えもしなかったような心配ごとがたくさん起きてくるものです。
●第一は「健康の問題」ですが、これには日ごろからの健康管理が大切です。いつも明るい心ざしを持ち、体を大いに動かすことです。
●第二は「暮らし(衣食住や環境)の問題」で、お年寄や一人暮らしの高齢者には深刻です。いつも身ぎれいにして、仲の良い友達をつくり、連絡先を決めておくようにしましょう。
●第三は「所得(経済)の問題」です。貯蓄や財産形成はあっても、それにも限度があり、子供たちの援助も当てにならず、公的年金もいつまで頼れるかわからないだけに、若いときから確かな経済観念をもち、計画的な自助努力が必要です。
●第四は「働きの問題」です。収入の多少より、働く場所や仕事がある人は幸せで、働くことで生きがいが生まれ、世の中の役に立つ喜びと誇りが、健康のもとになります。
●第五は「孤独の問題」です。出歩くのがおっくうで、他人との接触が少ないと、不安にかられたり、老化を早めることになります。
人と仲よくつきあうには、人の好き嫌いをせず、常に明るく、グチを言わず、よけいな遠慮をせずに、自分から仲間づくりに積極的に取り組むことです。
この点、人類学者のスーラ・ベネット博士は「長寿の秘訣」として、次の3つを強調しています。
❶ 規則正しい生活  (早寝・早起き)
❷ 正しい食習慣  (暴飲・暴食をしない)
❸ 規則正しい運動  (体を動かし、よく働く)
どれも目新しいことではありませんが、私たちはつまずいたり、失ってみて、はじめてその存在の大きさや大切さに気付くことがあります。
なかでも健康、家庭、金銭は、その最たるものです。心構えをしっかりと持ち、自助努力も心掛けたいものです。

木村重男(きむらしげお)
一般社団法人倫理研究所 参与。
文部科学大臣から社会教育功労賞を受賞。著書に『夫婦の玉手箱』『豊かな人生を拓く玉手箱』など多数。

 

関連記事

TOP