安心して入居するために知っておきたい介護付有料老人ホーム における医療的ケア

暮らし

変化にいち早く気付ける安心感

 介護施設を選ぶ際のポイントとして、医療面のケアを重視される方が増えています。
介護施設へ入居する理由の多くは、転倒による骨折や病気がきっかけとなっています。突然の治療入院、退院しても自宅での生活に不安があったり、ご家族が心配されたりするなどで、ご入居を検討されるためです。
ただ、基本的に介護施設は治療する場所ではありません。経過観察を含めて心身の状態をみていくとともに、自分らしい生活をおくりながら、生活の質が向上するようにめざす場でもあります。
看護職員の配置が義務付けられている「介護付有料老人ホーム」では、介護職員と看護職員が情報を共有しながら、ご入居者の健康や精神面を経過観察することで変化にいち早く気付き、安全・安心に過ごせるようにします。とくに糖尿病・脂質異常症・高血圧・がん・脳卒中などの症状が出にくい病気は、気付けば悪化していることもありますから日々の経過観察が重要です。
介護職員や看護職員は毎日、ご入居者の体温や血圧などのバイタル測定と体重測定を行い、365日継続して観察していきます。日常生活動作や歩行、食事、排せつ、入浴などの過程で状態変化のサインを見逃さないようにします。入浴は清潔に保つことだけが目的ではなく、全身状態を観察する機会でもあります。状態変化に対して即座に主治医に相談することで早めに対処できる利点があります。

「医療行為」は看護職員が対応

 看護職員が日中時間帯に駐在する施設では、夜間に駐在する介護職員と情報共有しつつ、往診医と連携しながら365日ご入居者を経過観察しています。ただし、医療ケア(医療行為)は日中の時間帯のみ可能となります。
看護職員が24時間駐在している介護施設では、介護職員と情報共有しながら経過観察を行うのは同じですが、必要な医療ケアも24時間対応できます。 
介護施設で対応できる医療ケアには、インシュリン注射、褥瘡(じょくそう)(床ずれ)の処置、痰の吸引※、経管栄養(胃ろうなど)※、人工呼吸器の管理などがありますが、いずれも医師や看護職員などの医療従事者でなければ行うことができません(ただし、※は研修と手続きを受けた介護職員であれば行えます)。
看護職員が24時間常駐している介護施設は現状あまり多くありません。医療ケアが必要な方が入居を検討される際は、看護職員の勤務時間帯をはじめ、提携している医療機関の診療科目なども合わせて確認すると良いでしょう。

施設によりお看取りにも対応

 私が入居アドバイザーとして勤めている介護付有料老人ホーム「ル・レーヴ花見川」は、地域の方に支えられて今年で開設13年目を迎えました。看護職員は9時から18時まで駐在しており、介護職員と情報共有しながら日々ご入居者の健康管理をしています。
ご入居者に変化があれば即座に看護職員に報告し、看護職員は必要に応じて往診医と連絡をとり合い、必要な処置を行います。
単に医療面からだけでなく、ご入居者のお気持ちを第一に考え、お声掛けひとつをとっても相手のお気持ちを大切に考えて接するようにしています。
ご家族とお話しをする機会も多く、施設での「お看取り」を希望されるご家族やご入居者もおられます。お看取りまでの対応は介護施設によって異なりますが、「ル・レーヴ花見川」ではお看取りの際、ご入居者、ご家族のご希望にできる限り寄り添って対応させていただいております。先日、ご家族から「最後の時を施設で一緒に過ごしたい」というご希望があり、対応させていただきました。ご家族からは「私たち家族だけでは対応は難しかったと思います。父も施設で過ごしたことで、少しでも父を知っている職員の皆さまの中で最後を迎えられて幸せだったと思います。皆さまに感謝しております」というお言葉をいただくことができました。
これからも「ル・レーヴ花見川を選んで良かった」と、ご入居者やご家族におっしゃっていただけるよう、また職員自身も「ここで働いて良かった」と思えるような施設にしていきたいと思います。

齊藤大介(さいとうだいすけ)
㈱東日本福祉経営サービス 介護付有料老人ホーム
ル・レーヴ花見川 入居アドバイザー

 

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