杖・車いす旅の伝道師猪狩ともかの車いすJourney(ジャーニー)サポート編

旅・生き方

サポート編

好評連載中の『車いすJourney 』。コロナ禍でも、杖・車いすで少しでも旅を楽しめるよう東京近郊を中心にリポートしてきました。今月は足や体力に不安のある方が旅に出る時にサポートしてくれる便利なサービスをいくつかご紹介します。コロナが落ち着き、旅に出られるときに備えて計画を立てるための、情報集めのお手伝いになれば…。

トラベルヘルパーとは?
プロの手助けで最高の旅の思い出を

旅の協力助っ人トラベルヘルパー「大好きだった旅行も、介護が必要になれば諦めなければならない」「足に不安がある」「介護の手助けがなければ、旅は難しい」など高齢者やその家族は、出掛けたくても出掛けられないと旅を諦めている人も多いと思います。〝旅に出掛けたい〟の夢をサポートしてくれるのが、トラベルヘルパーです。介護と旅の知識やスキルをそなえた〝外出支援〟の専門家で、旅程に付き添ってくれます。旅行ヘルパー、旅行介助ガイド(トラベルボランティア)、トラベルサポーターなどいくつかの呼び方があります。希望に応じて、旅をプランニングしてくれるだけでなく、季節や天候など変化する旅先の環境に応じたサービス、旅先での体調の変化にも臨機応変な判断対応が出来るなど、杖・車いす旅の強力な助っ人です。移動介助はもちろん、トイレやオムツ交換、浴場利用時の介助など、介助全般を担ってくれることが多いようです。予約時にサービスの内容をきちんと確認しておきましょう。料金はヘルパーへの日当および、ツアーに参加する場合はヘルパーのツアー代金の全額負担が基本となっています。

※ソーシャルディスタンスを意識し、取材時はマスクを着け、撮影時のみ外しました。

おすすめトラベルヘルパー旅
トラベルヘルパー旅の2つのパターン

【DATA】
●日本トラベルヘルパー協会 https://travelhelper.jp
●あ・える倶楽部トラベルヘルパーサービス https://www.aelclub.com/
●アエルズ https://www.ayellz.jp

トラベルヘルパー旅には、主に2つのパターンがあります。1つ目はバリアフリー旅を提供している旅行会社に依頼する方法です。一般的なツアーと同じように、国内日帰り旅行から、海外の観光名所や秘境まで、ニーズに合わせて様々なツアーを多くの旅行代理店が取り扱っています。旅先でのサポートは万全! トラベルヘルパーが、自由時間でもできる限り付き添ってくれるため、安心に快適に旅を楽しめます。歩く距離をできるだけ短くした旅行プランや車いす用リフト付きバスが用意されていたり、食事の際のいすやテーブル席の利用、ホテルのバスルームで使えるいすや滑り止めマットが用意されていたりと、細かい配慮がされていることも…。2つ目はトラベルヘルパーが在籍している事務所に直接依頼する方法です。介護ヘルパーの事業所のなかには、旅行など付き添い業務を行っている事業所があります。普段利用している介護事業所があれば、利用者のからだの状況を分かっていて、さらに気心が知れているというメリットがあるので、相談してみるのもいいかもしれません。

飛行機搭乗時のサポート
空港に一歩足を踏み入れれば細かい配慮のサポートあり


羽田空港では空港内での移動補助等を行うサービス介助士の資格を持ったコンシェルジュが「介助サービス」を提供してくれます。ホームページもしくは電話で事前予約をしましょう。利便性を高めるため、空港館内の車いす全てを、ターミナル運営会社の日本空港ビルデング㈱で用意。これにより、空港の車いすから航空会社の車いすに移乗する等、ターミナル内での車いすの乗り換えが不要となりました。さらに通常の車いすだと金属探知機に反応してしまうため、接触検査が必要ですが、非金属の車いす(木製・樹脂製)の導入で、保安検査場をスムーズに通過することができます。また羽田空港内全てのバス乗車券カウンター、案内カウンターにローカウンター(UDカウンター)が設置されています。

空港から空港へ航空会社の完璧アシスト

【DATA】
●羽田空港 https://tokyo-haneda.com/service/barrier-free_information/handicapped.html
●ANA https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/share/assist/

空港から空港へ航空会社の完璧アシスト

飛行機による移動は、バスや電車とは異なり特別な乗り方が必要と感じてしまいます。車いすであっても、電話やウェブサイトでもチケットの予約・購入が可能で、予約後、航空会社に情報を事前に伝えておけば、大手航空会社ではフルサポートが受けられます。羽田空港のANA Specialassistance は、ローカウンターで座ったままでの手続きが可能で、お手伝いが必要なお客様専用カウンターです。チェックイン時に空港内専用の車いすに乗り換える場合と、搭乗ゲートまでは自分の車いすを使用する場合があり、航空会社や使用する航空機によって、対応できる内容が異なっているので利用前に要チェック!保安検査場から搭乗口まで、また到着後は、空港係員がサポートしてくれます。飛行機利用での注意点に電動車いすのバッテリーがあります。種類や取り外しの可否、ワット時定格量(Wh)によっては機内持ち込み・預け入れともに制限があるため、電動車いす利用の場合は、事前に調べて航空会社に確認をしておくと安心です。

新幹線でのサポート
新幹線でも車いす対応座席や多目的トイレを完備

 新幹線には車いす対応の座席が、設置されていることがあります。インターネットもしくは電話での予約となります。自分で座席に移動できる場合は、座席を予約利用することも可能です。東海道・山陽新幹線には、車いす対応座席、多目的室、北陸新幹線には、車いす対応座席、車いすスペースなどの設備がある車両も。車いす対応座席のある列車では、車いす対応扉(通常の扉より横幅が広い)から乗降、トイレも出入り口が広くなっています。JR各社では、様々なサポートがあるので、旅の計画を立てる際は、まずは情報集めをしましょう。

【DATA】
● JR 東日本 https://www.jreast.co.jp/equipment/equipment_1/wheelchair/
● JR おでかけネット JR 西日本
https://www.jr-dekake.net/railroad/service/barrierfree/wheelchair/

猪狩ともか
1991 年12 月9 日生まれ。埼玉県出身。アイドルグループ「仮面女子」メンバー。2018年4月事故で脊髄を損傷し車いす生活に。同年8 月ステージ復帰を果たす。以後、公的機関のイベントに多数出演するなど活躍の場を広げている。パラスポーツ・バリアフリー応援大使。
【YouTube】猪狩ともかチャンネル/ Second Life channel

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