日々の食事にちょっとの工夫を五感を満たして体と心潤う食事

暮らし

生きる喜びが凝縮

 私どもは、高齢者施設でお食事のご提供をいたしております。その中で、日々五感が満足できる食事形態や環境が大切なのだと感じております。
人は体を動かすことが自分で思うようにならなくなると、食欲をはじめ、何においても意欲が低下しがちです。しかし、健康を維持するために日々の「食事」が重要であることは言うまでもありません。食事は、単に食べて必要な栄養をとるだけではなく、視覚と聴覚、触覚、臭覚、そして味覚を満たすものでもあります。彩りと盛付けを楽しみ、穏やかな音と時の流れの中で、手に触れ、舌に触れ、香りを楽しみ、味覚を楽しむ。それは、「生きる喜び」が凝縮されたひと時でもあるのです。
私の手元に一枚のスケッチ画があります。数年前、ある施設で催された秋のイベントで「天ぷらの実演」提供をさせていただいた際、ご入居者の方が後日くださったものです。「おこころのこもったご馳走有難う御座いました。美味しく頂戴致しました」というコメントが添えられ、当日の献立が淡い色鉛筆で描かれております。「おいしかったよ」「また来てね」というお言葉を頂戴することもあります。お食事を召し上がっていただくご入居者の喜びは、私どもの喜びでもあります。どのようなお食事をご提供すれば、ご入居者の方にお喜びいただけるか、これからも創意工夫を重ねてまいりたいと思います。
旬の食材を使ったり、ときにはお気に入りの器に盛り付けたり、好きな音楽を流してみたり。皆様も日々の食事を五感から楽しんでみてはいかがでしょうか。五感から楽しむ食事は、日々の生活に潤いをもたらしてくれるに違いありません。

和田敏人(わだとしひと)
株式会社 アイ・フーズ
管理部 部長

 

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