木村重男先生の上手な老い方手帖「老人の七癖」

旅・生き方

人は生きてきたとおりに齢をとる。「いい年のとり方をしましたね」と言われるように。
良いも悪いも受け取めて、一日一日を大切に生きる、木村重男先生の珠玉のコラム。

⑫老人の七癖

昔から「無くて七癖(ななくせ)有って四十八癖」などという諺(ことわざ)があります。
老人には「老人の七癖」と言って、当人はまったく気付かないうちに、自分から人に嫌われるようなことを平気でしていることがよくあるものです。それは、
❶ 同じことを繰り返す
「もう何べんも聞いた」「何度も同じことを言わないで」と言われないように。
❷ 過去のことや孫の自慢をする
「あの頃は良かった」「最高だった」などと、過ぎ去った昔のことを懐かしんで、いつも自慢ばかりする。また、孫がいくら可愛いからといって、自慢ばかりしていると他人には耳ざわりになりかねないので、ほどほどに。
❸ 物をしまいこむようになる
使いもしない包装紙や裏紙、ビニールのひもなど、もったいないからと言って何でもしまい込む。なかには着物やスーツなど、いつまでもタンスの肥こ やしにしている人がいるが、古びた物や形見分けなどを喜ぶ人がどれほどいるだろうか。
❹ ケチになって、お金を払いたがらなくなる
守銭奴(しゅせんど)にはなりたくないものだ。
❺ 服装に無頓着でだらしなくなる
いつもワンパターンで変わりばえがしない。あるものでも工夫をしてオシャレを楽しめば、気持ちが若返り健康にも良い。
❻ 外出を億劫(おっくう)がる
出無精(でぶしょう)で孤独(こどく)になりがち。
❼ 若い人と話が合わない
若い人との会話は、いつも説教調になるなど心当たりはないだろうか?その他、「トイレのドアは閉めて」「テレビを消し忘れないで」「人前で入れ歯をいじらないで」「使った物はあとかたづけをして」など、注意
されることが少なくありません。いちいち目くじら立てて腹を立てるより、素直に聞いて、老人の七癖を改めたいものです。

木村重男(きむらしげお)
一般社団法人倫理研究所 参与。
文部科学大臣から社会教育功労賞を受賞。著書に『夫婦の玉手箱』『豊かな人生を拓く玉手箱』など多数。

 

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