感染対策の徹底が肺炎を減らした?人口動態統計と新型コロナウイルスの話

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世界中が大混乱のなか日本は

 令和3年1月19日に厚生労働省から発表された昨年11月までの「人口動態統計(※)」に興味深い数字が載っていたので、今月はそのお話をしたいと思います。
過去のこの統計によると、日本では出生数が減り、逆に死者数は増え続け、毎年50万人前後の人口が減少しているのが最近の傾向でした。それでは、新型コロナウイルスで世界中が大混乱した去年はどうだったのでしょうか?
世界でもっとも感染者数と死者数が多い米国の場合、2020年の新型コロナウイルスによる死者数は約40万人で、全死者数も例年より40万人ほど増えていました。つまり、新型コロナウイルスで亡くなった方の分だけ死者数も増えているといえます。
それでは、日本はどうでしょうか?統計によれば、死者数は2019年より計算上1万4000人ほど少なくなります。日本の場合はコロナ禍による死者数を入れても、毎年増加していた死者数が減ることになります。超高齢化により毎年増えていた数を合わせて考えれば、実質4万人ほどの死者数が減ったことになるという試算もあります。コロナ禍で世界中が大混乱しているなか、なぜ日本がこのような結果なのかは大変興味があるところです。
通勤や出張、旅行などの外出が減ったからか?病院への受診を控えたからか?インフルエンザの流行がなかったからか?日本中でマスク・手洗い・三密回避など感染予防対策をしたからか?など、いろいろな要因があるでしょう。さらに肺炎での死者数が大きく減ったそうですから、行動制限が多くの感染症に効果を発揮したことは間違いなさそうです。加えて、いまも続く医療従事者や介護施設職員の奮闘の結果という面もあるように思います。

斎藤 豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 福祉住環境コーディネーター

 

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