1年で脳をイキイキ!認知症予防のための12カ月チャレンジ

健康と美容

最近もの忘れが増えた。こんなこと、ありませんか? 脳は使わなければ衰えていきます。このコラムでは脳をすこやかに保つための方法を、3人の先生が12回にわたって教えてくれます。ぜひチャレンジして、12カ月で認知症リスクを減らす生活習慣を身につけましょう。

梶川咸子先生●今月教えてくれる先生
梶川咸子(かじかわみなこ)先生
医師、医学博士、産業医
医療法人翠清会 介護老人保健施設ひばり施設長
日本臨床内科医会会員、日本老年医学会会員

チャレンジ④聞こえづらさを解消しよう!


認知症の発症や、その後の進行に「難聴」が大きく影響することをご存じでしょうか?
2017年アルツハイマー病協会国際会議(ランセット委員会)では、認知症のもっとも大きな危険因子として難聴が指摘されました。その理由は、「耳」と「脳」の関係にあります。「聞く」という行為は耳だけで完結すると思われがちですが、実は、音の意味を解析するのは脳の働きです。したがって聴力が低下すると、音を介した脳への刺激や情報量が少なくなり、脳を使わなくなることで認知症リスクが高まるというのです。
聴力は一般的に加齢とともに低下します。個人差はあるものの、50代ころから衰え始め、60代前半になると難聴を自覚する人が増えてきます(加齢性難聴)。はじめは高い音域が聞き取りにくくなり、次第に低い音域へと広がります。早口の人の言葉や、ざわめきの中での会話を聞き分けにくくなります。電話口でも、先方の声が不明瞭になって聞き取りにくく、応対に不安が増して自信がなくなってきます。そうなると、人と接するのを控えるようになってしまいます。こうして精神的にも閉じこもり状態に陥って、社会から孤立してしまい、認知症になる危険性がさらに高まります。
 加齢性難聴を進行させる要因として、遺伝的因子のほか、後天的な要因として、糖尿病や高血圧、循環器疾患、腎障害といった病気、くわえて騒音にさらされ続けることなどが挙げられます。若いうちから動脈硬化を予防するための生活習慣を心掛けるとともに、テレビや音楽を強く大きな音で聴くことは避けたいものです。
もし身近に同じことを何度も繰り返し聞いたりする人がいたら、認知症(もの忘れ)だけでなく、ひょっとして難聴かもしれないと疑ってみましょう。  
今日からできる対策を上に紹介しますので、ぜひ参考にして、実践してみてください。

脳梗塞に負けないために知っておきたい、予防と治療法

 

関連記事

TOP