クラフトビール工場見学から学ぶ「腰痛」との向き合い方

健康と美容

世界に誇るクラフトビール醸造所で、「腰痛」と隣り合わせのベテラン職人がマッスルスーツを体験!

腰痛リスクが高い仕事は?

 いわゆる「職業病」とよばれるなかで「腰痛」が占める割合は、なんと84%!(※)。腰痛による経済損失は年間約3兆円という試算もあり、国や企業がさまざまな取り組みを進めています。本誌12月号で紹介した腰の負担を軽くする作業支援ロボット「マッスルスーツ」もそのひとつ。
マッスルスーツを開発した東京理科大学発のベンチャー企業㈱イノフィスによると、介護施設をはじめ、製造業や物流業、農業でマッスルスーツの需要が伸びているそうです。とくに手作りにこだわるクラフトビールの醸造所は機械化できない作業が多く、腰を痛めやすい製造業のひとつといいます。
そこで今月は、普段は目にすることができないクラフトビールの製造現場を見学し、ビール作り25年というベテラン職人さんにマッスルスーツを試してもらいました。「着る筋肉」といわれるマッスルスーツの実力と可能性に迫ります。

※厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査」(平成30年)より

おいしいビールの製造工程に腰痛リスクを発見!


全国に500近くあるクラフトビールメーカー。その代表格のひとつが、1996年からビール作りを始めた協同商事「コエドブルワリー」です。広大な醸造所(埼玉県東松山市)で働くスタッフは30名ほど。同社のカスタマーコミュニケーションチーム・原田康平さんによると、ここでは麦芽やホップなどを粉砕し、「麦芽の糖化」「ろ過」「煮沸」などは機械で行っているものの、繊細で手間のかかるクラフトビール作りには力仕事が多いそうです。
創業当時から25年間ビール作り一筋の職人・小谷野さんは、「分業体制や機械化による負担軽減も進めていますが、原材料の搬入作業やビールを充填した樽やケースの積み上げは、どうしても人力になります。全工程を一人でやるクラフトビール醸造所もありますし。うちも人が少なかった創業時は重いものを持つ機会が多かったです。若いころは平気でしたが、その積み重ねでいまは腰痛持ちです」と話します。
腰痛原因の1つに「動作要因」があります。例えば、①重い物の取り扱い ②人の抱き上げ作業 ③一定姿勢での長時間作業 ④不自然な姿勢などが相当します。これらの動きに相当する作業で、小谷野さんにマッスルスーツを試用してもらったところ、とくに充填したビール樽の積み上げ作業でマッスルスーツの威力が発揮されたようです(上写真)。
できあがったビールの箱詰め作業では、約15 ㎏の梱包を運ぶ65歳シニアの姿がありました。「私たちは地域のシニアの雇用を積極的に行っています。安全に快適に働いてもらうためにも、マッスルスーツなどを活用して腰の負担を減らすことが大切だと思いました。これからも作業者の負担を減らす環境づくりに努めます」(原田さん)

マッスルスーツの体験はここで!
菊池製作所東京ショールーム
「マッスルスーツ」のほか、さまざまな福祉・医療ロボット見学も可能です。体験・見学をご希望の方は事前に電話予約が必要です。
〒192-0082 東京都八王子市東町7-6 エバーズ第12八王子ビル
TEL 042-649-5921



 

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