芝田千絵のアートライフ vol.19

コラム

 いままでの生活様式や経済の流れ、社会のあり方まで一変した2020年。徐災招福や疫病除けとして注目されたアマビエや縁起物のだるまなど、終息祈願として話題になりました。こんなときだからこそ縁起の良い絵画から福を呼び込みましょう。
晩夏から初秋にかけての早朝に一瞬しか見られない格別に縁起が良い、赤く染まった富士山。その赤富士を描いた葛飾北斎(かつしかほくさい)の浮世絵「凱風快晴(がいふうかいせい)」と、作品から赤の溢れ出るエネルギーを感じる片岡球子の「めで多き富士」。ファン・ゴッホが模写した梅の木でも有名な歌川広重の浮世絵「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」。梅は百の花に先駆けて咲くといわれ、他の花より早く花を咲かせることから生命力の強さ、豊かさを意味し縁起が良いとされています。「印象派主義」の始まりとなり、その名前の由来にもなったのは、クロード・モネが故郷フランス北西部の町、ル・アーヴルの港に日が昇る風景を描いた「印象・日の出」。こうした絵画から巨匠たちのパワーをもらうと、満ち足りた気持ちになります。
ウィズコロナの生活は続きますが、音楽やアートから癒しを見つけて楽しんでお過ごしください。

芝田千絵さん 芝田 千絵 画家/グラフィックデザイナー
1985年東京生まれ。
2010年東京藝術大学を卒業し、12年同大学大学院修士課程を修了。
直線や曲線、幾何学模様と動物や熱帯魚などの組み合わせから非日常の世界を表現。アクリルガッシュで描き、風合いのある表現が特徴である。
HP: chieshibata.com

 

関連記事

TOP