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1年で脳をイキイキ!認知症予防のための12カ月チャレンジ

最近もの忘れが増えていませんか?脳は使わなければ衰えていきます。今月から脳をすこやかに保つための方法を3人の先生が紹介していきます。
12カ月で認知症リスクを減らす生活習慣に、ぜひチャレンジしましょう。

●今月の寄稿者
森 惟明(もりこれあき)先生
高知大学名誉教授 
 
 

チャレンジ①社会と、人とつながろう!


 人と人とのコミュニケーションが脳に刺激を与え、脳をいきいき元気にするといわれています。
 実際に、早稲田大学などの研究グループが行った調査では、町内会やボランティア活動に参加している人ほど認知症になりにくい傾向にあることがわかりました。介護を必要としない65歳以上の約1万4千人を対象に、2003年から10年間追跡したこの調査では、地域活動に参加していた人は参加していなかった人と比べて、認知症リスクが25%低いという結果だったのです。
 厚生労働省の調査でも、社会参加の割合が高い地域ほど認知症リスクが低い傾向がみられました。
 しかし現在、社会や、人と人とのつながりを阻んでいるものがあります。それは「コロナ禍」です。
 新型コロナウイルス感染症の予防のためには「ソーシャルディスタンス」(social distance:社会的距離)を保ちましょうといいますが、その距離が遠くなると社会との繋がりがなくなり、認知症リスクが高まるように思います。
 コロナ予防のためには「フィジカルディスタンス」(physicaldistance:身体的距離)が大切であって、社会的距離が遠くなってしまうのは問題なのです。
 コロナ禍による外出自粛を何もしないままで過ごすと、加齢による脳機能の低下に拍車がかかり、認知症の一歩手前である軽度認知障害(MCI)へと移行する危険性があります。これは高齢者施設でも問題になっており、家族が以前のように面会できなくなったり、外出の頻度が減ったりしたことで、入居者の認知機能の低下が懸念されています。
 2020年6月から、認知症の人が入所する全国945の介護施設や医療施設と、在宅介護の支援にあたるケアマネジャー751人を対象に行われた広島大学と日本老年医学会の調査では、「認知症の状態が悪化した」と答えたのは施設の39%、ケアマネージャーの38%にものぼりました。
 そこでコロナ禍においては「体の密」を避けながら、「心の密」をつくりだす工夫が大切になってきます。上に対策をいくつか紹介しますので参考にして、できることをぜひ実践してみてください。

 

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