木村重男先生の上手な老い方手帖「つもり違い十ヶ条」

旅・生き方

人は生きてきたとおりに齢をとる。「いい年のとり方をしましたね」と言われるように。
良いも悪いも受け取めて、一日一日を大切に生きる、木村重男先生の珠玉のコラム。

⑦つもり違い十ヶ条

 私たちは自分で意識するしないにかかわらず、いろいろな勘違いをして暮らしていますが、それに気付かない人は多いようです。
以前、東京電力・千葉支店に勤めていた丹波利隆さんは、長い職場生活から実に適切な「つもり違い十ヶ条」を作成しました。考えさせられることばかりですので、ご参考までに東京電力OB会報誌より紹介します。
●高いつもりで低いのは、教養。
●低いつもりで高いのは、気位。
●深いつもりで浅いのは、知識。
●浅いつもりで深いのは、欲の皮。
●厚いつもりで薄いのは、人情。
●薄いつもりで厚いのは、面の皮。
●強いつもりで弱いのは、根性。
●弱いつもりで強いのは、我。
●多いつもりで少ないのは、分別。
●少ないつもりで多いのは、無駄。
言われてみれば「ごもっとも」で、どなたも思い当たることがあるのではないでしょうか。一つ一つをチェックしてみると、自分がよく見えてくるから恐れ入ります。
私も自分の「つもり違い」にたくさん気付きましたので、僭越(せんえつ)ながら「木村流つもり違い」を書いてみました。
●見ているつもりで見てないのが、人の好意。
●ほめているつもりでけなしているのが、人の美点。
●美しいつもりでみにくいのが、自分の心。
●やさしいつもりで厳しいのが、言葉づかい。
●もっているつもりでもたないのが、希望・目標。
●大事にしているつもりで粗末にしているのが、からだ。
●感じているつもりで忘れているのが、恩・親切。
●やっているつもりで怠けているのが、勉学・努力。
●聞いているつもりでいい加減なのは、人の話・忠告。
●豊かなつもりで貧しいのが、他人への愛情。
●うまいつもりで下手なのが、文字・話し方。
●ふえているつもりで減っているのが、貯金・信用。
――まだまだあって書き切れませんが、皆さんも「自分流つもり違い」を作成してみるとよいでしょう。
美しく老いるためのヒントや生活のムダなど、そこに新しい発見があり、自らの進歩・向上があるのではないでしょうか。

木村重男(きむらしげお)
一般社団法人倫理研究所 参与。
文部科学大臣から社会教育功労賞を受賞。著書に『夫婦の玉手箱』『豊かな人生を拓く玉手箱』など多数。

 

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