特集

防災月間に考えよう!新しい生活様式と「もしも」の備え

コロナ禍にあっても防災の基本は同じ

 9月は防災月間です。
 地震や台風、豪雨などの災害が頻発している近年、多くの人がコロナ禍においての災害に不安を抱えていることと思います。
 いつやってくるかわからない災害に対して私たちができるのは、「備えておく」ことです。
 今年は、コロナ禍の影響による「新しい生活様式」を考慮する必要はあるものの、災害時を生き抜くために必要な術は基本的に変わりません。
 もしもの瞬間を「他人事」ではなく「自分事」として想像すること。それこそが、大切な命を守るための防災の第一歩です。

●お話を伺った方
鈴木 裕子(ゆうこ)さん
練馬区区民防災組織「心のあかりを灯す会」会長
阪神・淡路大震災での被災経験をもとに防災教育支援を行う

災害対策はここから始まる頭を「防災脳」に切り替えよう

区民による防災組織が300以上ある東京都練馬区。
取り組みから見えてきたのは「防災を特別視しない」という考えでした。

心と物の準備で日常生活に防災を

 東京都・練馬区は、区立小中学校98校を、避難所と防災拠点機能を併せ持つ「避難拠点」と定めており、区と区民全体の防災意識が高い地域です。その練馬区区民防災課と協力して防災活動の支援を行う「心のあかりを灯す会」会長の鈴木裕子さんは、普段の生活から防災を習慣づけることが本当の防災につながると話します。
「人の脳は悲惨なことを忘れるようにできています。だからこそ、災害に遭遇したときを想像することが必要で、それこそが防災のスタート地点になります。」
 自身も1995年の阪神・淡路大震災で被災し、意識が大きく変わったと言います。
「ライフラインが断たれた中で、何が必要でどう動くべきかを日頃からシミュレーションしています。普段の生活でできないことは、災害時にもできません。つまり、普段できていれば災害時にも行動できます。想像し、体験して学ぶことが「防災脳」を育みます。地域によっては「防災センター」とよばれる、展示や体験を通じて防災の知識や技術を得られる施設があります(※1)。地域の防災訓練に参加すれば、災害時に必要な情報が得られ、地域とのコミュニケーションも生まれます。自宅周辺を散歩しながら避難経路を考え、避難場所を調べるのも良いでしょう。阪神淡路大震災では「自助7割・共助2割・公助1割」といわれました。私たち一人ひとりが、いつ災害が起きても大丈夫という心の準備と、命を守るための物の準備をしておきましょう。日常生活の延長線上に防災があるのです。コロナ禍においても、その対策は生きてくるはずです。」

※1 各防災センターによって取り組みはさまざまです。

少し多めに備えるだけの簡単防災ローリングストック法



生きるために欠かせない水や食料。
日常品を有効に活用する防災術を身につけましょう。

コロナ禍でも有効?常備品の上手な消費術

 コロナ禍の影響で保存のきく粉物類がスーパーマーケットの棚から消えたのは記憶に新しいところです。東日本大震災で物資が不足したことからも、災害時に水や食糧が不足するのは確かですが、特別な非常食でなくても冷蔵庫にある食品と常備品を活用すれば、1週間分の食事は十分に賄える、と鈴木さんは言います。
「東日本大震災で被災した人たちは、夏場でも温かい食事を欲し、野菜が食べたいと望んだそうです。自宅避難が可能な場合、ローリングストック法が有効です。普段食べている食品を少し多めに確保し、賞味期限の近いものから消費していく方法です。水もローリングストック法で多めに用意しておきましょう。一般的には一人1日3リットル必要といわれています。このほか生活用水を確保しておくことも忘れずに。また、カセットコンロとガスボンベは必要不可欠です。ボンベ1本が1時間分と
想定し、多めに用意しておくと安心です。ボンベも有効期限があるので、同じくローリングストック法を活用しましょう。」
 災害時にも普段通りの食事ができれば、健康面はもちろん精神面でも大きな支えになるそうです。「1日で良いのでライフラインのない生活を試してみてください。暗い場所で食事をすると、自分にとって何が大切で何が必要か見えてきます。家族の会話が弾むなど意外な発見もあります。まずは食という普段の営みから、防災について考えてみてください。」
 コロナ禍ではマスクやトイレットペーパーの買い占めが問題となりましたが、「マスクや紙製品などが品薄になるのは災害時によくあるとはいえ悲しいことです。普段から皆がローリングストック法で準備しておけば、買い占めに走らずにすみます。考え方を少し変えるだけで、防災意識が大きく変わることを知ってもらいたいです。」と鈴木さんは言います。

 

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