インタビュー

輝く人120 小野みゆきさん

9月号(8月15日号)「輝く人」、サイトにて先行公開!

ブランクの20年の間も、女優としての自分をつくってきた

20歳で資生堂のサマーキャンペーンでデビュー。
『トラック野郎 熱風5000キロ』や『あぶない刑事』など数多くの作品に出演してきた女優の小野みゆきさん。デビュー当時の思い出から最近の生活まで伺いました。

引退はいつでもできる だからしない方がいい

芸能界に入ったきっかけは?

 昔から背が高くて、原宿に行くとよくスカウトされていたんです。でもモデルには綺麗な人がいくらでもいるし、何かを企画したり取材するような職に就きたかったので、芸能以外の仕事をしながら「モデルみたい」って言われた方がいいなんて思ったりしていてね(笑)。それでもこの仕事を選んだのは、大学進学を諦めたから。高校から内部進学するつもりだったのに、骨折したせいで出席日数が足りなくなってしまって。引っ込み思案だったのに、気付けばこの世界にいました。でも当時の私は骨折によって体重が10㎏増。デビュー後すぐに『トラック野郎 熱風5000キロ』でご一緒した菅原文太さんには、「芝居の前にそんなに食べるものじゃない。腹八分目にしないと芝居はできない」って怒られていました(笑)。

『トラック野郎 熱風5000キロ』は錚々(そうそう)たる方々がマドンナ役を務め、小野さんは9代目として注目されました。

 最初は自分が出るなんておこがましいと思ってお断りしたんですよ。でも事務所の常務から「辞めることはいつでもできる。みんなができることじゃないから」と説得されましてね。

その後15年以上第一線で活躍されていましたが、出産を機に芸能活動を控えられました。

 子育て中は公園に行ったりで日にも焼けるだろうし、そんな状態で芸能活動は続けられないと思って事務所に引退を申し出たんです。でも「引退はいつでもできるから、しない方がいい」と。続けるのは嫌だと思いながらも、結局仕事をセーブしながらここまできました。息子には仕事のことはずっと隠していましたが、息子の中学の文化祭で私がコーヒーを入れる係を手伝っていたら、お父さん方が「なんで小野みゆきが! ?」って騒ぎだしてバレました(笑)。

ずっと続けているダンスがいまの自分をつくっている

60代になっても以前と変わらぬプロポーション。その秘訣は?

 若いころから続けているダンスが大きいでしょうね。子どものころからクラシック・バレエを、デビューしてから30代半ばまではエアロビクス、それ以降はジャズ・ダンスをやってきました。今の先生は元宝塚の方で、マイケル・ジャクソンのような踊りもやればEXILEっぽいジャンルもやる。同じスクールの方たちは皆さん一般の方ですけど、私より年上の65歳ぐらいの方でも側転をしたり。しかも1つのダンスナンバーの中で3回ぐらい。もう本当に元気なシニアだらけ。皆さんシワもないのでお化粧をしなくてもいいですし、ある程度の年齢になると肌と髪さえ綺麗であればって思いますね。私は首が長いので30代のころから異様にシワが目立って、撮影のときは「ちょっとお首にシワが入るので力を入れないで」ってカメラマン泣かせでしたけど(笑)。そんな私が今回の映画『クシナ』では素顔で出演しました。

まったくのノーメイクで?

 ええ。普段はスーパーに行くときですらクマ隠しのコンシーラーを塗っているぐらいなので、最初はもちろん躊躇(ちゅうちょ)しましたよ。でも監督からのお願いなので、私はプロとして従うしかないわけです。素顔を見せたからって「素顔なのに綺麗でしょ」って言いたいわけじゃないですからね(笑)。ただ、仕事をセーブしていた20年の間、素顔での撮影を求められたらそれをできる自分でいなきゃと思って、シミには気を付けてきました。ずっとツバの広い帽子をかぶって手袋もしたりね。

ほかに意識していたことは?

 精神的に肥満になりたくないと思っていました。女優の松田美由紀さんが子育てを終えて復帰したとき、10年のブランクについて「大変なことは精神的に贅肉がついたこと。贅肉を落とさないと女優ができない」とおっしゃっていた。だからこの作品に出るときに、贅肉がついた状態で出たくないとは思いました。お母さんだからPTA役員もやるけれど、どこかで線引きもしなくてはいけない。そうやって20年間、女優としての自分をつくってきました。今回私が演じたオニクマという役は、子どもであるカグウという女の子を厳しく育てますが、私自身も自分の子どもに対しては厳しかったので、役にもすんなり入っていけました。

今後はどう演じ、どう暮らしていきたいですか?

 海外だとシワシワの俳優さんが主役をやっていたりするじゃないですか。シワが生き様の強さとして活きるような、そんな役をやれたらいいですね。あとはのんびりダンスをして暮らしていきたいです。

小野みゆき(おのみゆき)
1 9 5 9 年生まれ。1 9 7 9年、資生堂のサマーキャンペーン「ナツコの夏」でデビュー。主な出演作に『トラック野郎 熱風5000キロ』、『戦国自衛隊』、『あぶない刑事』、『ブラック・レイン』、『ハサミ男』などがある。90年代後半より育児に専念するため芸能活動を控え、約20年ぶりに映画『クシナ』に出演。


⬛︎映画『クシナ』公式サイト
https://kushinawhatwillyoube.com

 

関連記事

  1. 知っておきたい!がんの基礎知識 2人に1人はがんになる時代 知っておきたいがんの基礎知識
  2. 坂東玉三郎さん 輝く人101 坂東玉三郎さん
  3. 俳優 升 毅さん
  4. 川中美幸さん 歌手 川中美幸さん
  5. 輝く人 ヨネスケさん 輝く人106 ヨネスケさん
  6. 輝く人 石井めぐみさん 輝く人103 石井めぐみさん
  7. 俳優 小倉久寛さん
  8. 高木ブーさん ミュージシャン・タレント 高木ブーさん
ゴールデンライフ送付希望の方
ゴールデンライフの配布場所
読者プレゼント応募方法
脳活ドリル応募申込
都内の名処
脳トレダンス動画
ゴールデンライフ広告掲載

ピックアップ記事

PAGE TOP