健康・お金・生活

心も体も健やかにお過ごしいただくために介護付き有料老人ホームでの看護師の役割

施設で働く看護師の一日

 病院は体を治療するところであるのに対して、施設はご高齢の方の生活の場です。
 そのなかでの看護の役割は、治療・治癒をするためだけではなくご入居者に長く幸せに暮らしていただくための健康管理が第一になります。
 毎日お顔を拝見しながら脈拍と呼吸を確認、血圧と体温を測り、お食事の内容や排泄の確認といったバイタルチェックのほか、お薬を飲まれている場合は調整、入浴前の体調確認なども行います。
 これまでの様子を把握しながら、バイタルチェックとともに症状の経過観察を行います。様子などを気にかけながら、その方の健康状態を管理します。
 例えば入浴予定の日は、入浴をして問題ないかを事前にチェックします。入浴介助は介護職員が行いますが、皮膚にかぶれがあるなど何か異変が見られたときには、入浴担当のスタッフから報告を受けて処置をしていきます。
 食事中は、嚥下(えんげ)状態や食の進み具合などを見ながら、お手伝いが必要な方へのサポートなどを行います。「 普段と違い少しおかしい」というご様子があれば看護師の視点で早期発見、早期治療につなげられるかが大事なポイントです。普段からの介護職員との連携も大切です。

大切なお薬の管理

 施設にはお一人おひとり、いろいろな病気、いろいろな症状の方がいらっしゃいます。
 お薬の管理は、種類が多くて間違えて別のお薬を飲んでしまう、時間を間違えて飲んでしまう、飲み忘れてしまうなど、ご自身ではなかなか管理が難しいという方もいらっしゃいます。
 このようなご入居者には、毎日内服するお薬のセットを行い、食前食後など用法に沿って正しく服薬できるように責任を持って管理します。その際、もっとも意識していることは「必要なお薬を必要な分だけ飲んでいただきたい」ということです。
 2018年5月に厚生労働省は医師や薬剤師向けに『高齢者の医薬品適正使用の指針』を示しました。厚生労働省によると、お薬を処方されている75歳以上の40%が1カ月間で5種類以上、25%が7種類以上のお薬を1つの薬局で受けています。しかし、高齢になると体内での薬剤濃度が上がりやすくなり、成分が体外に排出されるまでにかかる時間も延びます。お薬の副作用に対してさらにお薬で対処する悪循環もみられ、作用・副作用が増強する有害事象も少なくありません。有害事象は、ふらつきや転倒、食欲低下といった症候として現れることも多く見落とされがちですが、薬剤との関連が疑われる場合には、中止や減量を考慮します。つまり「多すぎる薬は減らす」が鉄則で、ポイントは「お薬の優先順位を考える」ことです。
 そのためには、ご入居者の症状に変化が見られた場合、私たち看護職員が現在のお薬を継続するか、もしくはお薬を変えるかなど、薬状況や症状の把握をして主治医や薬剤師に的確に伝えて相談しています。

介護職員や他職種との連携

『ご本人もご家族も幸せに暮らして欲しい それが私たちの願い』 当社の理念であるその思いを実現するためには、介護職員との連携がもっとも重要です。
 ゆったりと流れる時間のなかで、お一人おひとりに寄り添い、ご利用者やご家族としっかりコミュニケーションをとります。会話を通してお一人おひとりの体調や心の状態に注意を向けながら、健康を維持するための方法などを介護職員・看護職員がともに考えながら、些細なことでも主治医に相談しています。
 ご入居者が24時間365日生活される施設で、心も体も健やかに過ごしていただけますよう、これからも日々の生活を看護してまいります。

定森貴子(さだもりたかこ)
㈱東日本福祉経営サービス サービス付き高齢者向け住宅
介護付有料老人ホーム ローベル西台 看護長

 

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