コラム

人生100年時代の幸福論 身の丈を伸ばす生き方

身の丈に合った生き方が尊ばれる昨今ですが、身の丈を伸ばす生き方こそ、あなたの人生に実りをもたらしてくれるでしょう。

⑧ 心と体は一体である

増えている「不定愁訴(ふていしゅうそ)」

 最近、コロナ禍の影響もあり、疲れやすい、やる気が起こらない、仕事の効率が落ちた、頭が重い、めまいがする、食欲がない、といういわゆる「不定愁訴」のため、検査を受けてもこれといった異常がない人が増えています。  
 人は心に隙間ができたり、役割が喪失したりするなどライフスタイルの変化がストレスとなり、身体症状に現れることがあります。多くの場合、心療内科などを受診すると自律神経失調症、心身症、仮面うつ病などと診断されます。

ストレスで病気リスクが上昇

 肉体と精神は一体で分けることができず、1つのものの両面であるということを「心身一如(しんじんいちにょ)」といいます。心と体は切っても切れない関係にあるということです。
 疲労には身体的疲労と精神的疲労があり、多くの場合、両者が混在しています。両者は不可分の関係にあるのです。
 「炎症」というのは、体にとって有害なものを取り除こうとする免疫反応ですが、心理的なストレスが体内の炎症を悪化させ、高血圧や糖尿病、心臓病などのリスクを上昇させることがわかっています。
 まだ研究段階ではありますが、免疫精神医学の新しい考え方によると、ストレスによる「抑うつ」の原因の1つに「脳内炎症」があるといわれています。ストレスをどう受け止めて対応するかによって、脳内の炎症状態が変化する可能性があるというのです。つまりストレスに対してポジティブに対処することが、健康を持続させるために重要な役割を担っていると
いうことです。

ストレスは肯定的に対処する

 小さなストレスでも積み重なると心の病気を引き起こします。ストレス解消の仕方には個人差がありますので、一概にどの方法が良いとは断言できませんが、小さなストレスの良い解消法があります。
 それは、物事のプラス面をみる「リフレーミング」で、予想外のストレスに対して「良い勉強(経験)になった」と言うことです。
 良い方向への解釈、積極的な問題解決という対処行動をしている人では、炎症の状態が軽い傾向にあるそうです。ストレスに肯定的に対処できている人ほどストレスマーカー(ストレスを客観的に評価する指標)が低いといわれています。

ストレスを和らげる5つの方法

 私たちの体には少しぐらいのストレスが加わっても、心身を安定した状態に維持するために「ホメオスタシス」(恒常性)という仕組みが備わっています。
 適度のストレスは適度の緊張をもたらし、成長思考をもたらしてくれます。するとワクワクと挑戦したい気持ちになり、ドーパミンが分泌され、人の能力を向上させるといわれています。
 しかし、過度の強いストレスは過度の緊張をもたらし、これを落ち着かせようと努力するとコルチゾールの分泌が増し、逆に、
❶免疫力が低下
❷自律神経バランスが崩れる
❸内分泌機能低下を起こす
など、万病のもとになる動脈硬化をきたしたり、体にさまざまな異常を起こしたりします。これを「努力逆転の法則」といいます。
 過度の緊張を抑えてストレスを和らげる、5つの方法を紹介しましょう。
❶朝、水を飲んで胃結腸反射(※)を高め、排便リズムを正して便秘を防ぐ
❷笑顔を作る
❸深呼吸をする
❹音楽を聴く
❺ガムを噛むなどのリズム運動で、セロトニン分泌を促すのが有効といわれています。
 ストレスと上手に付き合うことで、心身とも健やかに過ごしたいものですね。

※水や食事をとると大腸が動き始めて(ぜん動)、便意を感じること。

 

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