コラム

お江戸をもっと楽しもう!ほ ーりーが行く!暖簾(のれん)越しお江戸の風景

暖簾越し お江戸の風景

歴史に詳しい「お江戸ル」として活躍中の「ほーりー」こと堀口茉純さんが、江戸から続く凮月堂の時代にタイムスリップ。当時の世の中はどのようなことが起きていたのでしょうか?

第五回 江戸の食文化

お昼を食べる習慣は江戸時代に

 世界文化遺産に登録され、世界中から注目を集めている「和食」。その基礎は江戸時代に完成しました。とくに江戸では外食産業が異常発達し、当時の日本の食文化を牽引(けんいん)していたのです。なぜなら江戸には男性があふれていたから。江戸は1590年(天正18年)に徳川家康が入府したときに初めて大規模開発に着手した新興都市です。1603年(慶長8年)に幕府が開かれると天下一の城下町としてのインフラが整備されましたが、1657年(明暦3年)の大火でほぼ壊滅し、復興のために空前の建設ラッシュが始まりました。こうして都市建設のために必要な土木人足= 男性が地方から大量流入するようになったのです。
 彼らによって生み出された食文化が昼食。それまでの日本人の食事は基本的に朝食、夕食の2回でしたが、それでは長時間の肉体労働に耐えきれないということで第三の食事=昼食が定着。浅草寺門前に日本初の定食屋といわれる奈良茶飯屋(茶で炊いた雑穀ご飯+ 汁もの+ おかずのセットを提供する飯屋)ができて以降、昼食を提供するための飲食店が乱立するようになっていきました。

徳川吉宗が白砂糖を国産化

 食自体のバリエーションが爆発的に増えるのは、いわゆる調味料のさしすせそ(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)の量産体制が整ってから。なかでも江戸料理の特徴は甘味、つまり砂糖をふんだんに使うことにあるといわれています。江戸時代初期から黒砂糖は薩摩藩(鹿児島県)を通じて流通し安価に手に入りましたが、白砂糖は輸入に頼る状況が続き超高級品となっていました。しかし8代将軍・徳川吉宗が白砂糖の国産化を奨励したことで、高松藩(香川県)を中心に量産化に成功。江戸時代後期には安定供給が可能になり、料理にも気軽に白砂糖を使えるようになったのです。    
 凮月堂が京橋で初めて店を開いたのも丁度この頃。初代は「これから甘味が来る」という時代の流れを読んでいたのかも?!

●本文・イラスト/堀口茉純さん
2008年に江戸文化歴史検定一級を最年少で取得すると、「江戸に詳しすぎるタレント=お江戸ル(お江戸のアイドル)」として注目を集め、執筆やイベント、公演活動などで江戸⇔東京の魅力を発信し続けている。
『吉原はスゴイ~江戸文化を育んだ魅惑の遊郭』(PHP新書)など著書多数。
女優として舞台やドラマに多数出演。NHKラジオ第一『DJ日本史』などにレギュラー出演中。

銅釜でひとつひとつ、昔ながらの製法にこだわって丁寧に焼き上げました。新鮮な卵と蜂蜜をたっぷり使った生地は、淡白でふっくらした食感。その豊かな香りと甘みは伝統の味わいです。
※東京カステラは商品の製法上、1日に焼き上げることのできる数に限りがございます。そのため、お届けまでにお時間をいただく場合や、品切れの場合もございますのでご了承ください。

 

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