対応によって症状の出方が違ってくる?認知症の方と接するときのポイント

健康と美容

介護者も時間や気持ちに余裕を

 平成30年の高齢社会白書によると、要介護になる要因の第1位は認知症(18.7%)でした。かつては、第2位の脳梗塞(のうこうそく)や脳出血などの脳血管疾患(15.1%)が1位でした。しかし医療の進歩や生活習慣の改善で脳血管疾患が減り、超高齢化の影響で認知症が増えてきています。それに伴い、対応する人も増えていかざるを得ません。
認知症は、生活環境や家族構成により、症状の出方や進行速度が違ってくるといわれています。今月は、仕事柄これまで多くの認知症の方と接してきたなかで感じるポイントをお伝えいたします。
当社のサービスをご利用くださっている三者三様のアルツハイマー型認知症の方は、3名ともデイサービスをご利用なさっており、周囲との交流はあります。当初は3名とも「もの忘れ」があるくらいで症状に大きな違いはなかったのですが、5年近く経過した現在、まったく違ってきています。もちろん病気の進行には個人差がありますから、はっきりとしたことはわかりませんが、2名の方は昨年から失禁や徘徊などの異常行動が現れ介護が大変になってきているのに対し、もう1名の方は自立した生活が難しくなってきてはいるものの、異常行動はほとんど見られません。3名の方の生活環境を比べてみますと、先の2名の方のご家族は短気な傾向にあり、後の1名のご家族は優しい傾向にあるようで、「ありのままを認めてプライドを傷つけない」「叱らない」「指摘・否定しない」「大声で怒鳴らない」などを実践しておられます。
ご家族の接し方によっては本人が混乱し、結局は介護するご家族も大変になるのだと改めて考えさせられました。介護者も自分を大切にして、時間や気持ちに余裕を持つ意識が大事だと思います。

斎藤 豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 福祉住環境コーディネーター

 

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