インタビュー

輝く人116 伍代夏子さん 藤あや子さん

伍代夏子さん・藤あや子さん

出会って30年以上、私たちの縁に本当に感謝
美人演歌歌手として、常に第一線を走り続けている伍代夏子さんと藤あや子さん。
同じ歳で大親友、苦楽を共にしてきたおふたりに、30余年となる芸能生活の原点を振り返っていただきました。

それぞれの縁で導かれた演歌歌手への道

子どものころから歌はお好きでしたか?

【伍代】私は、物心ついたころから演歌一筋。八代亜紀さんが大好きで、大きくなったら自分も演歌歌手になるんだって思い込んでいたの。でも性格的には引っ込み思案で、人前で何かやるのは大嫌いだった。家族にさえそういう姿は見せたくなくて、いつも押入れのなかで布団をかぶって歌っていたわね。中学生のときに「スター誕生」に応募しようとはがきを書いたことがあったけど、大勢の前で歌うのはやっぱり無理って思って、結局は出せずじまいだったな。
【藤】私は、なっちゃんとは真逆で、いつも家族や親せきの前で歌っているような子どもだった。秋田の田舎から華々しくデビューした桜田淳子さんに憧れて、アイドルになりたいと思っていたの。でも、そんなこと言ったら親戚のおじちゃんにバカにされちゃうから、「大きくなったら、あっといわせる人になる!」ってごまかしていたわね。

おふたりが演歌歌手になったきっかけは?

【伍代】高校1年の春、渋谷パルコの前でスカウトマンらしき人に遭遇したの。これだ!と思った私は、わざとその人の前を通り過ぎてみたのね。ところが、ぶかぶかの制服を着た女子高生はお呼びじゃないと完全にスルー。でも、ノリのいい友人と一緒にあきらめずに30往復、これでもかというくらい行き来してみたのね。そうしたら、さすがに気の毒に思ったのか、しぶしぶ名刺をくれたのよ。見たら、かなり有名な大手モデル事務所。すぐにふたりで押しかけて、なんとか所属させてもらうことになったの。そこでボイストレーナーを紹介され、レコード会社のレッスン生となり、演歌歌手への道が開けていったのよね。
【藤】私は、10歳のときに民謡を始めたことがきっかけかな。はじめは、秋田のお祭りの「おやま囃子」という山車に乗る踊り子さんになりたくて習い始めて、やがて民謡歌手として地元で活動するようになったの。その傍ら事務員として働いていた歌謡学院で、あの猪俣公章先生と出会うことになった。生徒募集のオーディションで川中美幸さんの「ふたり酒」を歌ったところ、たまたま先生の目に留まったのね。以降、たびたび東京へ行って先生のレッスンを受けるようになり、先生が出している「直々レッスン」というテープに生徒役として出演、民謡から演歌へとシフトしていったの。

つらい時期を乗り越えていまの私がある

これまでで、つらかった思い出は?

【伍代】デビュー当初の「夜キャン」はつらかったわ。夜キャンは夜のキャンペーン、つまり、スナックのようなところで酔客相手に歌って、レコードを買ってもらえるようフロアを回ってお酌のサービスをするの。この年になればどうってことないけど、まだ18~19歳の女の子には酷な仕事だったと思う。店が終わると毎晩、夜空を見上げて号泣してた。でも、そういう経験があったからこそ、ここまで頑張れたんじゃないかな。
【藤】私はデビューして10年目くらいが一番つらかった。毎日目が回るほど忙しくて疲れきっていたのね。歌うことがはじめてつらいと思ったの。自分の歌なのに気持ちよく歌えなくて、これ以上続けられないって追い詰められちゃった。そんなときに出会ったのが『雪 深深』という曲。故郷の秋田を舞台にした歌で、「これを歌えば変われるかも」と、ふと思ったの。あのとき坂本冬美ちゃんも「あなた、この歌、絶対に歌わないとだめよ」って背中を押してくれたから、周りの反対を押し切ってリリースにこぎつけた。まさに、歌に苦しんでいた自分が歌に救われた瞬間だったと思うわ。
【伍代】確かに、最初の10年というのは誰にとっても大きな区切りになる。いろいろな葛藤のなかで人間形成されていく時期なのよ。そのうち歌に対して自分の意見が言えるようになって、歌がどんどんと面白くなっていく。そうすると、つらかったことって忘れちゃうのよね。
【藤】そうね。あきらめず続けていくことが大事なんだと思う。続けないと、わからないことが、わからないまま終わっちゃうじゃない。歌手という仕事は、それをずっと探し求める旅みたいなものね。そんななか仲間の存在がすごく大きいのよ。同じ演歌歌手として、なっちゃんや冬美ちゃんと出会って30年余り。いまもそれぞれが元気で歌い続けてるって奇跡じゃない?私たちのこのご縁に本当に感謝してる。

本当に仲の良いおふたりから、最後に読者へメッセージをお願いします。

【伍代】私ね、皆さんにカラオケをおすすめしているの。なぜなら、歌うと、自然と呼吸が深くなるから。深い呼吸をするのは健康に良いし、歌えばストレス発散にもなるから一石二鳥でしょ。これからの人生、元気に楽しく過ごしていくために、たまにはカラオケなんていかがでしょうか。昨年末、あや子ちゃんがシングル「ふたり道」をリリースしたので、ぜひ覚えて歌ってみてくださいね。
【藤】あと、なっちゃんが元旦に発売した「雪中相合傘」もよろしく!

伍代夏子(ごだいなつこ)
1961年12月生まれ、東京都出身。数回の改名を経て、1987年に伍代夏子として「戻り川」で再デビュー。翌1988年「第21回日本有線大賞」「第
21回全日本有線放送大賞」の最優秀新人賞を同時受賞。1990年「忍ぶ雨」で第41回NHK紅白歌合戦初出場。2012年よりC型肝炎を克服した自身の経験を生かして「肝炎対策特別大使」としても活動中。2020年元旦に新曲「雪中相合傘」をリリース。

藤あや子(ふじあやこ)
1961年5月生まれ、秋田県出身。1987年に演歌歌手デビュー。1989年に藤あや子として「おんな」で再デビュー。1992年「こころ酒」の大ヒット
で同年第43回NHK紅白歌合戦に初出場。「むらさき雨情」「花のワルツ」など数々のヒット曲を輩出。演歌界の第一線で活躍する一方、小野彩と
いうペンネームで作詞・作曲家としても活動中。2019年11月には、令和初のシングルとなる「ふたり道」をリリース。

 

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