特集

いま考えて、これからを安心に「終活」5ステップ

終活5ステップ

ステップ1 どうする!?葬儀・お墓のこと

「家族や周囲に負担をかけたくない」という理由から、葬儀をしない「0ゼ ロ葬」や「墓じまい(※1)」を選択する人が増えています。社会の変化に伴い、「家族葬」「一日葬」といった葬儀スタイルが誕生し、供養の形も「永代供養墓」をはじめ「樹木葬」「散骨」など多様化しています。しかし当人が「葬儀はしない」「墓はいらない」と望んでも、家族が同じ考えとは限りません。また、遺された親族間でのトラブルも増えています。
 なんとなく考えている「葬儀」や「お墓」のこと。元気なうちにしっかりと考えて備えておけば、きっとこれからの安心につながると編集部は考えます。
 そこで今月から5回にわたり、「イオンのお葬式」を提供するイオンライフ㈱を取材、「終活」をテーマにした連載をお届けします。ステップ1となる今月は、誤解の多い葬儀や供養についてとり上げます。この機会にあなたの想いを整理して、家族と共有しておきませんか?

※1 「墓じまい」とは、改葬(お墓の引っ越し)の過程において既存の墓を処分すること

終活は元気なうちに、家族で考えよう

供養の変化と、供養を行う意味についてイオンライフ㈱の島田諭社長にお話を伺いました。

●お話を伺った方
島田 諭(しまださとし)さん
イオンライフ(株)代表取締役
同社は、利用者と全国600社以上の葬儀社を結ぶサービス
「イオンのお葬式」を提供
 

変わる葬儀 変わる供養

 イオンライフ㈱はイオンのグループ企業として、お葬式を中心に相続・身元保証・お墓・永代供養・仏壇・ペット葬などの終活事業を展開しています。また、2018年にスタートした、お葬式費用の割引などが受けられる「そなえ割」(入会無料)は登録者数が増えており、社会的にも終活に対する関心の高さが伺えます。
「イオンのお葬式」のサービスが開始された2009年ごろはまだ、お葬式費用は不透明といわれていた時代です。そのようななか、「イオンのお葬式」が人々に受け入れられた理由のひとつとして、お葬式費用を明瞭にしたことがあげられるでしょう。
 昨今のお葬式の簡素化については、経済的理由よりも、お葬式に対する考え方の変化によると島田社長は言います。
「ゆっくりと厳かな家族だけのお葬式を望まれる声が増えています。これは、価格を抑えたいというよりも、超高齢社会を背景とした参列者の減少や、周囲に迷惑を掛けたくないというご遺族の配慮が影響しているように思います。一方、通夜を行わない「一日葬」を選択する方も増えてきました。宗教や儀礼にとらわれず、故人さまとのお別れの儀式は1日で良いとする考え方の広がりも感じています」
 ただし、故人と会葬者との関係やグリーフワーク(※2)も考慮して、お葬式をどうするか改めて考えてほしいと島田社長は話します。
「家族の形はそれぞれあり、考え方もさまざまです。それでも、お葬式が死別の悲しみを癒す大切な儀式であることに違いはありません。ご家族だけでの少人数のお葬式を行った後、参列できなかった親戚や故人さまの友人とトラブルになったケースも聞きます。当然ですが、ご自身のお葬式はご自身では行えません。ご遺族もまた、悲しみのなかでは判断力が低下するといわれていますので、事前に家族で話し合い、当社などのお葬式のプロに相談しておくなど、元気なうちにご自分の思いを周囲に託すことが、大切な人の負担を軽くし、ご自身の心配事の解消にもつながります」

※2 大切な人との死別による深い悲しみから立ち直るまでのプロセスのこと

正しく知ることで見えてくる供養

「家族葬」は家族のみ?「墓じまい」は墓をなくすこと?言葉のイメージだけで終活を進めていませんか?

墓じまいってどうするの?改葬をめぐるトラブルは?

 イオンライフ㈱のコールセンターでは、専門スタッフがお葬式はもちろん、相続やお墓など、終活全般の相談に対応します。最近では「墓じまい」に関する相談、問い合わせも増えていると島田社長は言います。
「墓じまい」とは、「墓をなくすこと」だけと思われている方も多いかもしれませんが、そうではありません。いまあるお墓から新たなお墓にご遺骨の引っ越しをすることも含みます。ただ、お墓の継承者がいない、子どもに負担を掛けたくない、さまざまな事情で墓参りが難しくなってきたなど、「墓じまい」を望む声は多いものの、なかなか踏み込めないのが現実のようです。実際に、改葬には行政への手続きやお骨の取り出し、既存のお墓の解体や処分、新しい納骨先へのお骨の受け渡しなど時間と労力が必要です。それでも最初のステップさえ踏み出せれば、新しい納骨先へのご案内や、自宅で供養する方法、散骨などの選択肢が増え、私たちができるサポートも広がります。墓じまいの際には菩提寺との長い付き合いからトラブルになるケースもあります。まずは相談していただきたいと思います」

誤解も多いお葬式と供養。イメージだけで選ばない

 供養の形が多様化するなか、誤解や捉え方の相違からトラブルになるケースもあると言います。「たとえば、火葬式を「亡くなった当日に火葬を行う」と誤解している方も多いのですが、「火葬のみを行うお葬式」という意味です。また、需要が高まっている海洋散骨も、ご遺族の船酔いや悪天候で満足のいく供養が行えないこともありえます。イメージ先行で決めるのではなく、よく調べてデメリットも考慮することが大切です。また、葬祭費給付金制度など、申請が必要な公的制度の存在を知っておくことも大事です。もちろん私たちも正しい情報を発信していくことが務めだと考えます」
 最近では本人に限らず、家族を心配して相談するケースも増えているそうです。
「お葬式はしない」「墓はいらない」「骨は全部海にまいてほしい」と当人は望んでも、家族が同じ考えとは限りません。しかし、日常のなかでお葬式やお墓、相続といった内容を家族で話し合うのは難しいこともあるでしょう。そこでエンディングノートを活用する方法もあります。 
 島田社長は「供養の形に正解はありません。ご本人はどのように送られ、どう供養してほしいのか。見送るご家族はそれをどう受け止めるのか。元気なうちに話し合うことで、それぞれの「想い」を大切にしていただければと思いますし、私たちはそうしたことをお手伝いする「人生トータルサポート」を目指しています」と話します。

次号はステップ2「自分の気持ちの整理と準備〜メッセージノート(エンディングノート)の活用法〜」をお届けします。


 

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