健康・お金・生活

要潤さんインタビュー 皆が協力して介護に取り組める社会に

誰もが自分のことだけで日々精一杯かもしれない。それでも、わずかな時間を社会のために役立てられるような、心の余裕を持てる世の中になってほしい。それが、要潤さんの願いです。
 俳優の要潤さんがMCを務めるBSフジの情報番組、「にっぽんの要~わかる・かわる 介護・福祉~」。2019年11月10日に番組がスタートし、今年3月までに全5回の放送を予定しています。
 いまや総人口の4人に1人が65歳以上(※)という日本。番組では、これからの日本を担う若者たちが実際の介護や福祉の現場を体験。その体験を通して介護や福祉の「いま」を学び、「これから」を〝あかるく〟〝前向きに〟〝自分ごと〟として考える内容です。
 テーマがテーマなだけに、視聴者に重くかたい印象を持たれそうですが、要さんによるとそうではないようです。高齢者施設に入居しているご自身のおばあ様とのことも含め、収録現場にお邪魔していろいろなお話を伺ってきました。

介護・福祉と向き合う「にっぽんの要」を見て考える

誰もがいつかは関わるであろう「介護」について、家族で話し合う機会にしてほしいと要潤さんは言います。

MCとして挑戦する思いで介護について勉強したい

 俳優として、二枚目の役からコミカルな役まで見事に演じ切る要潤さん。最近はバラエティー番組のMCも務めていますが、要潤さんと介護の番組の取り合わせに、意外な印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
「超高齢社会の日本で介護は大きな社会問題であり、誰しもがいつかは直面するものです。ただ、私自身は介護を身近なものとして経験したことがなく、これまで介護についてじっくり考える機会はありませんでした。今回、番組MCの機会をいただいたので、改めて勉強したいと思っています」
 番組では、若者たちが実際の介護現場に赴き、さまざまな体験を通じて新しい気づきを得ていきます。スタジオではMCの要潤さんが、介護福祉士でありモデルの上条百合奈さんやゲストの方々とトークを展開し、介護の現場の実情や取り組み、介護・福祉に関する最新情報を紹介しています。
「介護というと、『つらい』『キツイ』『避けて通りたい』というネガティブな印象が先行していると思います。私自身もそうでした。でも、番組を通じて介護の現場で働く若者たちの明るい姿や、介護に関心を持っている人が意外に多いことも知りました。介護や福祉の仕事が人材不足であることは周知のことです。働く上で必要な資格の情報など、介護に関わる際の不安を払拭し、関心を持ってもらえる番組になればと思います」
 第一回目の放送では、音楽を使って社会参加や自立をサポートする「ミュージックファシリテーション」の取り組みを紹介しました。
「これまで介護者を支えてきたのは、家族や介護福祉従事者だけでしたが、いまは地域や異業種からのサポートも広がっていることを紹介する内容でした。音楽だけでなく、歌やダンス、訪問美容など、各専門分野の知識や技術を生かした支え。それがたとえわずかな時間であったとしても、介護のプロだけに頼るのではなく、専門性を生かした周囲のサポートも加われば、介護現場や社会全体にも大きな変化を生む気がします。皆が協力して介護に取り組める世の中になってほしいと期待しています」

俳優として最後の最後までカメラの前に立ち続けたい

 要潤さんの実家は香川県。90歳を超えるおばあ様は現在、地元の介護施設に入居され、要さんは忙しい仕事の合間をぬって、時々会いに行かれるそうです。
「実家から車で30分ほどのところに祖母の家があり、子どものころはよく遊びに行きました。いまは認知症が進み、会いに行っても最初は私のことがわかりませんが、1時間ほど喋っていると最後に私の顔を見て、「懐かしい気がする」と言うんです。記憶ははっきりしていなくても、心に刻まれているものがあるのかもしれません」
 ご両親がおばあ様の介護を続けるうちに、介護について家族で話す機会が増えたと言います。現在2人のお子さんを持つ要さん、超高齢社会に突入した日本の未来について、どのような思いがあるのでしょうか。
「私も含めて、誰もが自分のことだけで日々精一杯だと思うんです。それでも1日24時間のうち、わずかな時間でも社会のために役立てられるような、心の余裕を持てる世の中になってほしいと願います。私もいつかは介護を受ける立場になります。その時、親として子どもに迷惑をかけたくないという思いはありますが、いまの自分がどのように社会や高齢者と向き合っていくか、その姿勢の方が大事なんじゃないかと感じています。この番組をきっかけに、人や社会のために時間を作れるような生き方をしたいと思っています」
 ご自身の将来についても、いろいろな思いがあるようです。「お世話になっている諸先輩方の多くは、死を迎える直前まで現場に立っていたいと話します。実際に、役者として人生をまっとうされる偉大な先輩もいらっしゃいます。健康寿命をのばすことの重要性が知られるようになったいま、私もいつまでも健康で、最後の最後までカメラの前に立ち続けたいと望みます」
 番組の放送時間が、日曜の夕方であることからも、要さんは家族皆で観てもらい、介護について家族で話し合うきっかけにしてほしいと言います。
「私と同じように介護に直面したことがない若者が、介護の現場で学ぶ姿は視聴者の皆さんも共感していただけると思います。きっと、明るく前向きな気持ちになれるはずです。ぜひご覧ください」

要潤(かなめじゅん)
俳優。1981年生まれ。香川県出身。特撮番組『仮面ライダーアギト』でデビュー。現在主演ドラマ『悪魔の弁護人 御子柴礼司贖罪の奏鳴曲』が放送中。映画やドラマ、舞台、バラエティ番組、MCなど多方面で活躍中。

 

関連記事

  1. 脱水が引き起こす「怖い病気」
  2. 自由な暮らしと安心を手に入れるゴールデンライフ世代の住み替え
  3. 【最終回】最期まで親しい人と共に生きられる理想郷 日本版CCRC…
  4. 終活 ライフエンディングを考える【26】
  5. 「アニマルセラピー」その効用と問題点 健康や安心、生きがいを与えてくれる「アニマルセラピー」その効用と…
  6. 人手不足の介護業界、できることはあるのか?ご入居者の安心な 暮ら…
  7. 100歳まで体が自由に動く 自分で治せる!腰痛解消メニュー【11…
  8. 在宅介護の限界とは 増えゆく認知症 在宅介護の限界とは?
ゴールデンライフ送付希望の方
読者プレゼント応募方法
脳トレ・脳レク応募申込
都内の名処
脳トレダンス動画
ゴールデンライフ広告掲載

ピックアップ記事

  1. 千葉県大多喜町
  2. 都内の名処
  3. ゴールデンライフ2020年3月号
PAGE TOP