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メタボは危険信号! ?健康寿命を縮める「サルコペニア肥満」とは?

健康寿命を縮める 「サルコペニア肥満」とは?

 お腹の脂肪が気になる、歩くのが遅くなってきた。それはもしかすると、「サルコペニア肥満」かもしれません。
「サルコペニア」とは、加齢や栄養不足により筋肉量が減少して、全身の筋力や身体機能が低下すること。近年は専門外来ができるほど、サルコペニアは健康寿命を縮め、要介護や死亡リスクまでも高める危険な状態であることが知られています。
 これに肥満が重なったのが、「サルコペニア肥満」です。サルコぺニアよりもさらに怖い状態といいます。「サルコペニア肥満」とは、一体どのようなものか?
 今月は「サルコペニア肥満」の基礎知識と、自宅でできる診断方法について、日本サルコペニア・フレイル学会代表理事の荒井秀典先生にお話を伺いました。

●お話を伺った方
荒井秀典(あらいひでのり)先生
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 理事長
日本サルコペニア・フレイル学会 代表理事

筋肉が減って、脂肪が増える!「サルコペニア肥満」

怖いのは、体重や見た目は変わらないのに、自覚症状がないまま進行すること!

50代からのメタボに要注意

「サルコペニア肥満の原因で多いのは、中年期のメタボリックシンドローム(以下、メタボ)です。
 人の筋肉は一般に30代をピークに年間0.5%ほど減り続け、80歳ごろまでに約40%が失われるといいます。加齢により筋肉量が減るにもかかわらず、メタボのまま高齢期を迎えると体脂肪は増えるので、体重や見た目は変わりません。怖いのは、自覚症状がないまま進行し、サルコペニアによる転倒や骨折に加え、太り過ぎによる心筋梗塞(しんきんこうそく)・脳梗塞(のうこうそく)などのリスクも高まる点です」と荒井先生は話します。
 そのため、まずは自分の状態を把握することが大切です。荒井先生推奨の「サルコペニア肥満評価表」でチェックしてみましょう。「予防としては、サルコペニア肥満は50代からなりやすいため、早い段階からメタボを予防することが重要です」と荒井先生。それには日常的に、筋肉を作るための良質な動物性たんぱく質と、強い骨を維持するビタミンDやカルシウムなどの栄養バランスの良い食事を心掛け、糖質や脂肪を取りすぎないように注意することが重要です。また、スクワットなどの筋力トレーニングと、ウオーキングなどの有酸素運動も行うことで、糖尿病などの生活習慣病予防にもつながります。ただし、サルコぺニア肥満が進んでいる方は、2型糖尿病や心臓病のリスクも大きいため、食べて運動することが良いとは一概に言い切れません。BMIが30以上で膝や腰の負担が大きい方は、体重を減らす治療。BMI25程度の方は、体重は維持しつつ体脂肪を減らし、筋肉量を増やす治療が選択されやすいそうです。不安がある方は、専門の医療機関を受診して指導を受けることが大切です。

 

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