インタビュー

輝く人113 飯島直子さん

飯島直子さん

元祖癒し系、いまも変わらぬ人気を誇る女優・飯島直子さん。
意外にも引っ込み思案な性格だったという飯島さんに、芸能界入りのきっかけや、美と健康の秘訣、出演映画『太陽の家』について伺いました。

芸能界入りには戸惑いも多かった

どんなお子さまでしたか?

 小さい頃はとにかく内弁慶でおとなしい子どもでした。家ではすごくおしゃべりなのに、学校に行くとまったくしゃべれなくなっちゃって……。当時、クラスで私の声を聞いたことがある人はほとんどいなかったんじゃないかな。放課後や休みの日の遊び相手といえば、もっぱら近所に住んでいた親戚の子たちばかり。彼らがいなければ、一人で絵を描いたり人形遊びをしたりして、家で過ごすことが多かったです。私って案外インドア派なんですよ。大人になったいまも家の中で過ごすのが好きで、仕事がなければ3日くらい平気で部屋にこもっていますね。

そんな引っ込み思案だった飯島さんが、なぜ芸能界入りを目指したのですか?

 実は私、中学2年生のときにはいまとほぼ同じ身長(約163センチ)だったんです。当時、周りと比べると飛び抜けて大きくて、それがすごくコンプレックスでした。バレーボールやバスケットボールに誘われましたが、私はスポーツマンタイプじゃない。じゃあ、この身長で何ができるんだろう?と考えたときに、モデルという選択肢を思いついたんです。そして高校のときにモデル事務所に登録。卒業してしばらくは花嫁専門の事務所でウエディングドレスや着物のモデルをしていました。その後、別の事務所に移ってキャンペーンガールなどをやるようになり、いつの間にか仕事の幅が広がっていった感じです。でも当時は事務所に言われるがまま活動していて、20歳で『11PM』に出演することになった時も事務所に促されてオーディションを受けたから。目標や夢が明確にあったわけではなかったので、喜びというよりも、戸惑いの方が大きかったかな。バラエティ番組の収録もドラマの撮影も、「やりたい」ではなく、「やらなきゃいけない」という状況で、与えられたものをただ淡々とこなす毎日。正直なところ、やらされている感が否めず、悩んだ時期もありました。ただ考えてみると、昔からお芝居は好きだったんですよね。小学生のときは演劇クラブに入っていて舞台にも立ちました。人前でしゃべれない子どもだったのに不思議でしょ?私は自分を出すことが苦手でしたが、演劇となれば、役に徹して自分を出さずにすむんです。だから声も出るし、居心地もよかったんでしょうね。年を重ねていくうちに、そんな昔の気持ちがよみがえってきて、仕事がどんどん楽しくなっていきました。

セルフカウンセリングでネガティブ思考を克服

ずっと変わらずお綺麗な飯島さんですが、美容法、健康法はありますか?


 美容法はとくにありませんが、健康法として、いま「セルフカウンセリング」を学んでいます。私は、すごくネガティブな性格なので、すぐにくよくよ考え込んでしまい、メンタル面でストレスを受けやすいんですよ。それを克服するために始めたのがセルフカウンセリング。簡単にいうと、自分自身をよく観察し、どんなときにネガティブになるのかを分析して、自ら解決策を見出す訓練をします。
 自分のマイナスの感情を素直に受け入れて消化すれば、心が平穏に保てるようになるんです。また、人と話していて感銘を受けた言葉や、本やインターネットで心に響いたフレーズは、すぐに手帳に書き込んでいます。それを時間のあるときに読み返すのが習慣です。素敵な言葉を文字にして眺めると、頭にスーッと入ってきて気分が上がります。そんな風にメンタルを整えることが、私の元気の秘訣かな。

最後に、ご出演される映画『太陽の家』の見どころを教えてください。

 ひと言でいえば、長渕剛さん演じる主人公・川崎信吾という棟梁(とうりょう)の無限の情愛を描いた映画です。長渕さんとは初めてお会いしましたが、「怖そうな人」というイメージとは真逆の、さわやかで、すがすがしいお人柄でした。お肌はツヤツヤで声にはハリがあり、見た目も気持ちもすごく若々しい。そして何より気配りがすごいんです。主演で大変なのに、キャスト、スタッフ一人ひとりを気遣ってくれるんですよ。べた褒めしちゃいましたけど、長渕さんのそういうきめ細やかな一面が、この作品にも表れていると思います。世の中は平成から令和になり、いろいろなことが目まぐるしく進化していますよね。そんな中で、昭和らしい人間の愛情の真髄が感じられるほっこりと温かい作品になっていますので、ぜひ劇場まで足を運んでご覧くださいね。

飯島直子(いいじまなおこ)
レースクイーンやキャンペーンガールを経て、1991年にドラマ『マスカット・ムーン』(フジ)で女優デビュー。1994年缶コーヒー「ジョージ
ア」のCMをきっかけに「癒し系女優」として人気が上昇し、ドラマ『バスストップ』『最後から二番目の恋』(フジ)、『いつか陽のあたる場所で』(NHK)、映画『メッセンジャー』など数々の作品に出演。バラエティや舞台など幅広く活躍。

 

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