芝田千絵のアートライフ vol.15

コラム

 寒い日が続き、暖かい春の訪れが待ち遠しいです。もうすぐ節分。豆まきで厄を払い、福を呼び込む風習ですね。今回は縁起の良い伝統模様からアートを感じて、福を招きましょう。
吉祥文様(きっしょうもんよう)は、縁起がいいとされる動植物や自然などの森羅万象を図案にし、古くから日本人の生活に馴染み愛されてきました。「だるま」は転んでも起き上がるその様子から、七転び八起きを象徴する縁起の良い置き物として、目標達成を意味する文様です。「亀甲(きっこう)」はその名の通り、亀の甲羅を模した正六角形の文様で、鶴は千年亀は万年というように、長寿吉兆の願いが込められています。「扇面(せんめん)」は扇子の文様で、扇は末広とも呼ばれ、優美なことから古くより着物などの柄として人気があり、その形から繁栄や発展を意味する吉祥文様です。文様は中国から伝わり影響を受けたものや、日本独自のものなど様々です。意味を知ることで文様の奥深い世界を楽しめます。
暦の上では、まもなく春の到来です。まだまだ厳しい寒さが続きますが、あたたかくして春をお迎えください。

芝田千絵さん 芝田 千絵 画家/グラフィックデザイナー
1985年東京生まれ。
2010年東京藝術大学を卒業し、12年同大学大学院修士課程を修了。
直線や曲線、幾何学模様と動物や熱帯魚などの組み合わせから非日常の世界を表現。アクリルガッシュで描き、マットで風合いのある表現が特徴である。
HP: chieshibata.com

 

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