「嬉野温泉湯どうふ」を味わう
江戸時代から伝わる嬉野温泉の名物グルメ「嬉野温泉湯どうふ」。ナトリウムを多く含む重曹泉の温泉水で煮込むことで、豆腐はとろけるようなまろやかな食感に。各温泉旅館の朝食の定番メニューであり、専門店も数多くあります。お店ごとにこだわりが詰まった手作り豆腐。食べ歩くのも嬉野の旅の醍醐味です。
温泉を食でも味わえる至福の時間です。
「しいばの湯」に併設する食事処「山法師」でも食べられます。 テラスや窓際の席は眺めも最高です。
「うれしの茶」を堪能
霧深い山々に囲まれ、澄んだ空気と清らかな水に恵まれた嬉野は、日本茶の一大生産地です。歴史と奥深い味を伝承し続ける「うれしの茶」は、日本茶では珍しい独特の丸みを帯びた形状から、「玉緑茶」とよばれ、強い香りと旨味が特徴です。専門店も多いので、飲み比べを楽しんでみては。
■住所:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2199
■TEL:0954-42-0372
創業100年を超える老舗では、自社で製造する自慢のお茶の販売をはじめ、カフェ「茶家 六地蔵」も併設
うれしの茶専門店「中島美香園」
厳選した茶葉を贅沢に使った、さっぱりとした甘みと風味の「嬉野茶ジェラート/300円」が人気
自然の絶景を愛でる宿 大正屋椎葉山荘
「ミシュランガイド2019福岡佐賀版」で、「最上級の快適」にあたる4つ星を受賞した、山間に佇たたずむ離れ形式の一軒宿。バリアフリー対応の客室もあり、館内にはスロープを設置し、車いすでの移動も安心です。開放感に満ちた渓流沿いの露天風呂と、山の緑を目の前に感じる内風呂を男女別に備え、別棟の「しいばの湯」や、グループ旅館「大正屋」の温泉を無料で利用できるのも魅力です。
■住所:佐賀県嬉野市嬉野町岩屋川内字椎葉
■TEL:0954-42-3600
椎葉山と棚田に挟まれ、川のせせらぎが訪れる人を癒します。
2018年5月に新築した、宿泊客専用大浴場「山の湯」
バリアフリールーム「翡翠(ひすい)」。内風呂や車いす対応トイレも完備

嬉野温泉で最も大きな露天風呂「しいばの湯」
「椎葉山荘」の別棟の立ち寄り湯で、宿泊客は無料、一般客は大人1100円・小学生500円で利用可能。皮膚に優しいとろみのあるお湯で肌はツルツルに

「椎葉山荘」自慢の「盛込(もりこみ)料理」
旬の食材を用いた小鉢や前菜、京風料理の品々を、人数分だけ大皿に盛り付けた会席料理。大正屋特選牛の鍋物をメインに
バリアフリーの温泉地
「日本三大美肌の湯」として知られる九州屈指の名泉・嬉野温泉を有する自然豊かな町は、「日本一のバリアフリーのまち」としても注目されています。ほかの有名温泉地でさえも数少ないバリアフリー対応の宿が、嬉野温泉にはなんと12軒も存在します。また、嬉野温泉観光協会内に併設された「佐賀嬉野バリアフリーセンター」では、宿泊施設の案内のほか、車いす・ベビーカー・入浴補助器具の貸し出しなども行っています。一人での入浴が難しい場合、入浴介助のヘルパーの派遣も仲介しているので、本人はもちろん家族も安心して温泉を楽しむことができます。
奈良時代の地誌「肥前国風土記」に人の病を癒すと記され、江戸時代に宿場町として栄えた嬉野温泉。
大正時代の建物を再現した公衆浴場「シーボルトの湯」や、車いすも可能な無料の足湯広場もあるので、「美肌の湯」巡りも一興です。