コラム

精神科医が教える老後の人生スッキリ整理術②

ものを整理し、心を整理すれば、老後に向かう心もスッキリと見通しがよくなります。
それまでの自分の生き方を見直し、本当に必要なもの、大事なものだけを見きわめる、生き方の「棚おろし」をはじめませんか?

大物家具は本当に必要なのか

 シニア世代の家にはタンス、サイドボードなど「場所ふさぎ」な家具がけっこうあります。こうした大物家具は本当に必要でしょうか。家の広さにもよりますが、一般的に、家具や電化製品のスペースは全体の3分の1~4分の1以下に抑えたいところです。
 私のところにときどき顔を出すフリー編集者のNさんは、少し前まで、満足に寝る時間もとれなかったほど忙しく仕事をしてきました。最近、顔を見かけないなと思っていたのですが、先日ひょっこりと姿を現しました。聞けば、「一生、働きづめに働くだけではつまらないから」と少し仕事を控え、もう少し、精神的に余裕のある日々をおくろうと考えたのだそうです。
 仕事を減らし、できた時間で始めたのが家の中の大片づけだったといいます。 
 30代で離婚。2人の子どもを育てながら働いてきました。子どもはそれぞれ結婚して、いまはマンションに一人住まい。十分スペースはあるはずなのに、どの部屋も物置き同然だったんですよ、と笑って話します。
 大整理にあたり、まず、嫁入り道具だったタンス3点セットを処分することに取りかかりました。Nさんの時代は、結婚するときに、洋服ダンス・和ダンス・整理ダンスの3点に、ドレッサーや鏡台がついた婚礼セットなる家具一式を持参するものだったそうです。しかし、時代は移り、生活様式も大きく変わりました。マンションではクローゼットが普及した最近では、この婚礼セットは無用の長物ならぬ無用の大物になってしまったのです。Nさんの場合は、嫁入り道具を持たせてくれた親はすでにいません。そこで処分する決意ができたのだともいいます。
 こうしてタンス3点を処分したところ、それまでタンスで占められていた和室が、新しい部屋としてよみがえったように感じられたそうです。
 以前から興味があったNさんは、この和室でお茶を楽しみたいと思うようになり、近くの神社で開かれるボロ市で古びた茶釜を買ってきて、自己流ですが、お茶を点た てて楽しんでいるといいます。

大物家具を処分する方法は?

 大物家具の整理について淡々と書いてきましたが、実は、タンスや応接セットなどの大型家具を処分することはそう簡単ではありません。
 タンスなどは買ったときは相当高価だったとしても、いまも商品価値があるのは上質な総桐(そうぎり)や漆塗(うるしぬ)り、鎌倉彫りなど、いわば工芸品レベルのものだけと言っても過言ではないのです。骨董市(こっとういち)などにアンティーク家具として並んでいるのは、もともと素材も造りも吟ぎ ん味み されたものという点が必須条件なのです。
 まだ十分使えるものであれば、自治体などが運営するリサイクルセンターに持ち込むという方法もあります。リサイクルセンターは不用品を引き取り、汚れや傷などを手入れしたあと、センターに展示し、低価格で販売しています。多少の収益金があれば、シルバー人材センターなどの運営費にあてられるようです。リサイクルセンターに引き取ってもらうなら「捨てる」わけではないし、処分コストもかかりません。市役所などに問い合わせてみるといいでしょう。
 応接セットやソファなどで、汚れや傷が目立たないものならば、中古品買取業者が引き取ってくれる場合もあります。

 

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