コラム

楽しく百歳、元気のコツ③

楽しく百歳、元気のコツ

同じ生きるなら明るく生きた方がいい。今日を一番いい日に!何度も読み返したくなる百歳のメモリアルエッセイ。

入院も面白がらなきゃ

 先日、送っていただいた野菜の中にころっと一つホオズキが入っていました。季節を感じるこうした心遣いは、うれしいですね。
 徳島からのはがきにはスダチのことが書いてありました。これからの季節、白菜のお漬けものなど、何にかけてもおいしいですね。
 たくさんいただいたときは搾し ぼり汁を冷凍しておきます。皮は焼酎につけておいて、化粧水のように手につける。そんなふうに季節のものを楽しんでいます。
    * * *
 少し前から胸が息苦しくて、おしゃべりがあまり続かないとか、歩くとすぐに息が切れるとか、そんな不調を感じていました。かかりつけのお医者さんにみてもらっても原因がわからず、近くの病院に検査入院をしました。
 初めての入院。看護師さんの仕事ぶりを見たり、病院食ってどんなものかを観察したり、私なりに楽しむことは忘れませんでした。
 夜眠れないときは、窓から外を見ていました。私は夜遅くに外出することがないので、夜中の街が興味深くて。布団の上で「あー眠れない」とイライラするより、断然いいでしょう。
 だって、面白がらなきゃ損ですもの。入院や検査なんて、つらいものです。食事も制限がある。何が悪かったのかしら……とか、そんなことを考えていたら気分が落ち込んでしまいます。
 病気に負けないためには「入院しても病人にはならない」つもりで、前向きに考えたいと思うのです。
    * * *
 医学博士で「脳の学校」代表の加藤俊徳(としのり)先生によると、物事を前向きにとらえるのは、脳にとって大切なことだそうです。
 加藤先生がお書きになった『家事で脳トレ65』(主婦の友社)という本には「家事は、やり方しだいで脳トレになる」ということが紹介されています。料理や掃除などの家事を、ひと手間かけて、やり方を変えながら楽しくすることで、脳を生き生きさせる効果があるそうです。
「家事」なんていうと、ばかにする男性もいますでしょう。家事を加藤先生のように評価してもらえるのは、ありがたいことです。
 考えてみたら、家事って計画や段取りが大事ですものね。料理なら、うちに何の食材があるか、お店で何を買うか、それらをあわせて何を作るか献立を決めて、作る順番を考えて……。そういう作業が脳に刺激を与えているのですね。
 加藤先生には六年前、九十一歳のときに、私の頭の中の画像をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮っていただきました。そのときも「若々しい脳だ」と驚かれたのですが、昨年、再びMRIを撮ると、脳がさらに成長していたのです。
 朝、目が覚めると「さあ今日は何を食べよう」とワクワクする。毎日の献立を整えて、家にある食材が悪くならないうちに食べきる。ひとりの食事でも、盛りつけや器選びに手を抜かない。好奇心を忘れず、新鮮な感動や驚きを大切にする――。そうした私の暮らし方が脳の良いトレーニングになっていると聞いて、うれしくなりました。
 これからも、日々の生活を楽しみながら、前向きに、丁寧に、暮らしていきたいと思っています。

(2015.8.30)

 

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