健康・お金・生活

介護士の使命ってなんですか?社会に互助の輪を広げる介護士の仕事

社会に互助の輪を広げる弁護士の仕事

●心温まる介護      
●心豊かな生活     
●心からの笑顔
 この3つは、弊社の運営理念である「3つの心」です。
 介護の現場では3つのうち、どれか1つが欠けても、私たちを頼りにしてくださるご利用者とそのご家族に、幸せと安心を感じてもらうことはできません。

心温まる介護

 常に温かい心で、言葉で、ときには手や肩に手を添えて、ご利用者に温もりと安心を感じてもらいたい。持病や認知症などで切ない思いをされている方、夫や妻に先立たれ、また家族と遠く離れた暮らしに孤独を感じておられる方、加齢やけがで自分の思うように体が動かせなくなり、気持ちが落ち込んだりストレスを感じたりしておられる方、そんな方々に私たち
介護士は、「大丈夫、私たちがそばにいます」と温かい気持ちで寄り添っていかなければなりません。そのためにも、より高い介護技術や知識の習得、接遇などの人間力が高められるよう、常に研鑚(けんさん)を重ねる必要があります。

心豊かな生活

 衣・食・住に不自由せず、自分ができなくなったことは介護士が補ってくれる。果たしてそれだけで、ご利用者は満足でしょうか?生きる力や希望を持って、明日に向かうことができるでしょうか?
 どんな方にも、自分自身で、夫婦で、家族で、地域や職場などの共同体で、築き上げてきた生活の歴史があります。自身が望んでいない形で、その生活を続けられなくなってしまうケースも多いと思います。その分岐点と、その後の人生に私たち介護士は関わらせていただくことになるのですが、けがや病気をせず、食事がとれ、ご家族の負担も軽減される……単にそれだけでは介護の職務を全うしたとは言えません。100%でなくても、今までの生活のなかの何か1つでも継続していけるように。例えばそれは趣味だったり、運動だったり、他者との繋がりだったり、社会貢献活動だったりしますが、ご利用者それぞれに大切なものが必ずあり、そういったものを日々の楽しみや明日への活力として持ち続けられるよう、ケアマネジャー、生活相談員、サービス提供責任者、看護師、介護士、事務職員、調理師、あらゆる職種の人間が知恵と技能と知識を総動員して、ご利用者がこれからの人生も豊かに過ごしていただけるよう考え、行動する必要があります。

心からの笑顔

「3つの心」のなかで私自身が一番大切に、第一に実践しようと心掛けているのが「笑顔」です。「元気があればなんでもできる」という某プロレスラーの名言がありますが、それに掛けて言えば「笑顔でいればなんでもできる」と、私は信じています。
 一人ひとりの力は微々たるもので、私一人ですべてを乗り越えてきたわけではありません。いままで出会ってきた多くの方々の助けがあったからこそ、なんとかここまでやってこられたのです。そして、こんな私に皆さんが関わりを持ち続けてくれたのはなぜだろう?と考えたとき、たった1つ浮かんだ答えが「笑顔」です。いつでも謙虚に感謝の気持ちを忘れず、笑顔で相手と向き合う。それができたときは、いつも誰かの協力やアドバイスが得られたり、助けられたり、良い人間関係が築けてきたように思うのです。
 そして「笑顔」は、介護の現場でこそ最大限の力を発揮できるものです。つらい気持ち、切ない気持ちをお持ちのご利用者に対して共感し、思いを共有することはとても大事なことです。そこに併せて「心からの笑顔」で寄り添うことができれば、安心や癒い やし、明日への活力を手にする一助になると思います。

笑顔と感謝はいつか返ってくる

 私事ですが、昨年に祖母が102歳で大往生を遂(と)げました。生前はいつも笑顔で元気がよくムードメーカーだった祖母は、皆に愛されていました。通夜の前、悲しみに暮れていたその場の空気を一変させたのは祖母の遺影。選んだ写真は、生前利用したデイサービスでの1枚で、大きく口を開けて豪快に笑う祖母が、そこに居ました。でき上がったその遺影
を見た皆は声を上げて笑いました。私自身もぽろぽろと泣きながら笑っていました。とても幸せな時間でした。笑顔はどんなときでも人に癒しと元気を与え、幸せな気持ちにしてくれます。そして笑顔は、いつか必ず自分に返ってくるのです。
 ご利用者への介護・介助に対して私たち介護士は、「ありがとう」という尊い一言を対価として受け取ります。その「ありがとう」に対して、私は必ず笑顔で「ありがとうございます」とお返しします。また、ときには厳しい言葉や、お叱りを受けることもあります。それに対してもお詫びと併せて、「ありがとうございます。」と感謝の気持ちを表すよう心掛けています。そのときは相手との状況がどうであれ、あきらめず笑顔で接していれば、いつか必ず笑顔が返ってくると信じています。お互いが笑顔で感謝し合っていれば、そこに信頼が生まれ、その先もお互いが助け合っていけるようになると思います。そして、その輪を介護現場からご利用者のご家族、地域、さらに社会全体へと広げていくのも、私たち介護士の大事な使命だと思っています。

岡﨑 憲二さん岡﨑 憲二(おかざきけんじ)
㈱東日本福祉経営サービス
サービス付き高齢者向け住宅 ハートフルケア阿賀野 施設長

 

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