健康・お金・生活

あなたの食生活は大丈夫ですか?健康の基本は 毎日の食事から

生涯の吉凶、食より起こる

 欧米では「You are what youeat.」〈あなたの健康は、あなたが食べているものによって決まる〉といわれるように、人間の健康は食べ物によって左右されます。
 人体を構成する60兆の細胞は摂取した食物からつくられます。食物は血となり肉となる栄養素を供給し、エネルギーを産生します。
 また中国には「医食同源」という言葉があり、食べ物が健康にいかに影響するかは古くからよく知られています。
 日本でも昔から「生涯の吉凶ことごとく食より起こる」といわれています。食生活の不備があると天寿を全うすることができません。どのような食材をどのように食べるかが、明日の私たちの体そのものをつくるといえます。
 病気にはさまざまな原因がありますが、毎日の片寄った食生活から起こっていることが多く、今日の季節感のない食生活、豊富過ぎる食材、糖類や冷凍食品の過剰摂取も一因ではないでしょうか。

1週間のなかで帳尻を合わす

 食事の量は多過ぎても、少な過ぎても健康にはよくありません。自分に合った食事量を知るには、性別・年齢・健康状態・生活活動などを考慮し、エネルギー摂取量を算出して決める必要があります。しかし、あまり神経質になり過ぎても、かえってストレスになってしまいます。まずは「腹八分目」を心掛けましょう。ときにはハメをはずすこともやむを得ません。そのようなときは1週間のなかで帳尻を合わせる工夫をしましょう。週末に思いっきり食事を楽しみたいのなら、平日はその分、食事量を控えるなど、楽しみながらでも食生活は改善できるのです。

「食べ過ぎ」により増えた病気

 日本人の食生活は、戦後を境に大きく変化しました。戦前は米や芋をたくさん食べていた日本人ですが、戦後は穀類の摂取が激減し、牛乳・乳製品、肉類、卵の摂取が増えました。戦前は食べ物が乏しく粗食でしたから「食べ過ぎる」ことはほとんどありませんでした。しかし現代の日本人のほとんどは「食べ過ぎ」です。食べ過ぎは、血液中の糖分や脂肪、たんぱく質などを増加させ、栄養素の消化、燃焼を妨げて老廃物などを多く作り出し、血液中に余分な栄養素が増えることで血液を汚します。
 その結果、日本人に多いといわれていた「脳出血」や「胃がん」、「子宮頸(けい)がん」などが減少し、代わりに欧米型の病気とよばれる「脳梗塞(のうこうそく)」や「大腸がん」、「乳がん」、「卵巣がん」などが増加しています。

日本食にプラス工夫を

 理想的な食事とは一般的に総エネルギーのうち、たんぱく質15%脂質25%、炭水化物60%の割合がよいとされており、日本食は、この理想バランスになっています。
 日本食には米飯の「主食」、みそ汁やお吸い物の「汁」、魚や肉の「主菜」、野菜を主体とした「副菜」という独特のパターンがあります。また食材の豊かさも日本食の特徴です。魚、大豆、海藻、新鮮な野菜といった食材は日本人の食生活に欠かせないものですし、これらは健康長寿に大切な成分を多く含んでいます。
 しかし、理想的と思われる日本食にも問題点はあります。それはカルシウム不足や塩分過剰になりがちなことです。日本食の大半は塩やしょうゆ、みそで味付けをするので、どうしても塩分過剰になってしまいます。そこで、
●減塩しょうゆ、減塩みそを使う
●素材やだしの味を生かして薄味を心掛ける
 などの工夫をしましょう。
 また日本には長い間、牛乳や乳製品を飲食する習慣がありませんでした。小魚や海藻類、豆腐類などにもカルシウムは含まれていますが、量をたくさん食べるのは難しく、牛乳に比べると消化・吸収がよくありません。そこで、
●朝食後は牛乳を飲む
●デザートにヨーグルトを食べる
●チーズや牛乳を使った
 洋風総菜を取り入れるなどの工夫もするとよいでしょう。

低栄養は寿命を縮める

 現代では「食べ過ぎ」の問題がある反面、高齢になってくると「食べる量の不足」が問題となってきます。加齢とともに歯の本数が減り、かむ力や胃腸の働きが低下、味覚が変わったり唾液分泌が減ったりすることなどが原因で食欲が低下するのです。食物の摂取量が足りなくなると「低栄養」になりやすく、食べ物が潤沢に手に入る現代でも栄養失調になることがあります。低栄養は健康寿命にも影響を及ぼすことがわかっています。
 また高齢の方によく見られる問題として、「毎回同じような食事をする」ことがあります。栄養バランスを考えた食事をするのがおっくうになる、嗜好性(しこうせい)の高い食品に片寄りがちになる、ことが原因のようです。「生涯の吉凶ことごとく食より起こる」ことを心得て、楽しく健康的な食生活をおくりましょう。

 

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