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増える老老介護で 共倒れしないために

増える老老介護で共倒れしないために

明日はわが身、ひとごとではない老老介護

 核家族化や少子高齢化、未婚率の上昇、平均寿命の伸びと比例して伸びる介護期間。こういった状況のなか最近よく耳にするのが「老老介護」です。ひと言で老老介護と言っても形はさまざまで、ご夫婦、親子、兄弟、親戚同士の場合もあります。なかには娘さん夫婦と同居していた90代のお母さまが、要介護状態になった義理の息子さんを介護するという「逆老老介護」のケースも。同居していた娘さんが病死したあと、そのご主人が脳の うこうそく梗塞を発症してしまったのです。いくら元気とはいえ90代のお母さまですから、介護力には自ずと限界があります。誰もが介護の当事者になり得ることを自覚し、自らのことを考えておく必要があるのではないでしょうか。 
 老老介護では、肉体的な負担や精神的ストレスが虐待に結びついたり、介護する側が大病をしたりなどの共倒れリスクがあります。
 さらに在宅における老老介護世帯では、認知症の人同士で介護する「認認介護」世帯も10%前後に上るというデータがあります。認認介護の場合、生きるうえで欠かせない食事や排泄をはじめ金銭管理などができなくなり、火の不始末も起こりがちです。こうなると子どもや兄弟姉妹、親戚を頼ることになりますが、これが一筋縄にはいきません。普段からの往来やコミュニケーションの有無が大きく関係します。当たり前のことですが、家族間の絆は日ごろから大事にしておきたいものです。
 こうした現実を踏まえて要介護者を社会全体で支えようとできたのが介護保険制度です。収入が減った高齢者でも介護保険料を払っているわけですから、上手に使うことも大事です。どうにもならなくなる前に、困ったときは早めに役所か地域包括支援センターへ相談することをお勧めします。

斎藤 豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 福祉住環境コーディネーター

 

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