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老老介護が増えるなか防ぎたい認認介護

老老介護が増えるなか防ぎたい認認介護

超高齢化社会となった日本では、60歳以上同士で介護する老老介護が増え、さらには認知症の人も増え続けるなかで、在宅介護の現場では深刻な問題が起きています。その問題とは?

増える老老介護と認知症

 在宅介護をしている人のうち、60歳以上同士で介護する老老介護世帯は70%を越え、その数は今後さらに増える見込みです。
 要介護状態になる原因の第1位は認知症で、弊社をご利用くださっているお宅でも、老老介護と認知症による問題が出てきています。
 5年以上前からのお付き合いになる88歳の男性は、介護している奥さまが80歳で典型的な老老介護のお宅です。実は、この奥さまに認知症が強く疑われています。88歳のご主人は足腰の機能低下でデイサービスを利用しているため入浴は週2回~3回できているのですが、1年以上前から自宅での食事に大きな問題が出始めました。例えば、奥さまが作る味噌汁に具材が入っていなかったり、ときには腐った具材を使ってしまったりで、ご主人に低栄養状態や脱水症状が出たりするようになってきたのです。見かねたケアマネジャーが近くに住む娘さんに相談しましたが、奥さまは「私が元気なうちは夫の面倒は自分がみる」と強い意思表示をされ、ご自身に認知症の自覚は全くありません。奥さまに受診してほしくても、娘さんとの仲は良いとはいえずコミュニケ―ションがうまく取れません。それでも一度は、奥さま以外のご家族でご主人の施設入所を決めたのですが、いざとなると奥さまに強く拒まれて入所できませんでした。周囲はもう限界を超えていると感じていましたが、現状の生活を続けざるを得ない状況です。ご利用者やご家族に「今のサービスで十分です」と言われれば、私たち介護サービス提供事業者にそれ以上のことはできません。
 今後、老老世帯が増えれば、認知症の人が認知症の人を介護する認認介護も増えてくることでしょう。私たちサービス提供事業者の対応には限界があります。今後は離れて暮らす家族もコミュニケーションを密にし、各自が認知症や介護の知識を得る自助努力も大切ではないでしょうか。

斎藤豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 
福祉住環境コーディネーター

 

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