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あなたはどこで介護されたいですか?在宅VS施設

在宅VS施設

ある世論調査によると、介護が必要になっても自宅で暮らしたいと願う人が多い一方、施設入所を希望する人も増えています。それはなぜでしょうか?

施設入所を希望する人が増えている

 近年、日本では平均寿命の伸びとともに介護期間が長くなる傾向にあり、老々世帯や独居世帯が増える中で、限られた人への介護負担が重くなっています。
 このような状況の中、介護が必要になったとき、あなたはどこで誰に介護を受けたいでしょうか?
 厚生労働省が全国の20歳以上の5千人に聞いた調査(※1)では、「可能な限り在宅で」と答えた人の割合は37・3%。「特別養護老人ホーム(特養)や老人保健施設(老健)で」と答えた人は26・3%でした。
 在宅介護を希望した人に理由を聞いてみると「現在の住まいで生活を続けたいから」をあげた人の割合が最も多く82・8%、以下「施設では自由な生活ができないから」32・7%、「他人との共同生活はしたくないから」29・0%、「施設で他人の世話になるのはいやだから」28・6%、「施設に入るだけの経済的余裕がないから」などの答えが続きました。
 一方、施設介護を希望した人に理由を聞いてみたところ「家族に迷惑を掛けたくないから」をあげた人が最も多く76・7%、以下「専門的な介護が受けられるから」47・1%、「緊急時の対応面で安心だから」39・4%、「家族は仕事などで介護の時間が十分にとれないから」29・5%と続きました。
 この調査の7年前に行われた調査(※2)では、「可能な限り自宅で」と答えた人は44・7%、「特別養護老人ホームや老人保健施設で」と答えた人は33・3%でしたから、在宅介護を希望する人は減少傾向にあることがわかります。
 できる限り在宅で暮らしたいと願う一方、「家族に迷惑を掛けたくない」と考える人が増えているようです。少しさみしい気持ちになりますが、日頃から家族間のコミュニケーションが少なくなっていることが関係しているように思います。この傾向は今後も強くなっていくのではないでしょうか。

※1 厚生労働省2010年「介護保険制度に関する世論調査」
※2 厚生労働省2003年「高齢者介護に関する世論調査」

斎藤豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 
福祉住環境コーディネーター

 

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